次に、市民の安心・安全について伺います

河川対策については、まず那珂川緊急治水対策プロジェクトの進捗について伺います。国田地域では、昨年8月に住民説明会が開かれ、特に無堤防地区について、堤防ではなく擁壁等で水害を防ぐと説明されましたが、その後どうなっているのか。5年を目途とした緊急対策で、すでに2年目となり、残り3年で本当に地域が安全になるのかと心配されています。

また沢渡川の整備についても伺います。堀町の遠下橋周辺で大規模に溢水した際に質問しましたが、その後、柵板の補修、土手の補強などが進められ、この間の大雨では、なんとかギリギリ持ちこたえております。しかしながら、根本的な解決には至っておりません。県の管理する下流部分の整備が進まない限り、これ以上流れをよくする整備はできないとのことで、先日、住民の皆さんと県の担当課に状況を聞きに行ってきました。やはり、何年かかるかわからないという説明でしたが、今は、思いもよらない大雨やゲリラ豪雨がいつやってくるかわからないという時代です。住民にとって、ただ何十年先かわからない県の整備を待つだけという状態には耐え難いものがあります。市としてなんらかの対策、対応はできないものか、改めてうかがいます。

次に、道路の安全についてですが、市内には、路肩に草が繁茂して縁石やガードレールが見えなかったり、白線が消えていたり、街灯がなく真っ暗だったり、と、特に夜間の走行には非常に危険な道路が多くあり、早急な改善が必要です。例えば、以前も質問しております市道渡里102号線は、一部を除いて非常に狭く、また夕方からは真っ暗になりますが、走行する車両が多く本当に危険です。路肩に落ちたり、脱輪する車も後を絶たない中、片側にガードレールが設置されましたが、現在、そのガードレールが草に埋もれて見えない状態です。これが、その写真ですが、写真を撮るために路肩を歩くのも恐いような状況でした。

住宅地である堀と双葉台をつないでおり、自転車や歩行者も通る道です。改善策は、これもまた沢渡川の整備と一体で進められる計画を待つということですが、現状、明らかにある危険に対応する必要があるのではないでしょうか。住民にとっては毎日のことです。市としてできることはないのか、ご答弁願います。

答弁:建設部長

土田議員の一般質問のうち,市民の安心・安全についてお答えします。

はじめに河川対策についてお答えします。

国田地区における那珂川の浸水防止対策の進捗につきましては,令和2年8月下旬に説明会を行った後,直ちに国において現地調査を実施し,現地条件に最適な対策手法の設計を進めているところでございます。

浸水防止対策の実施には,地域の皆様の御理解と御協力が必要不可欠であることから,設計内容がまとまり次第,地域の皆様へ説明を行い,早期の浸水対策が図られるよう,国に働きかけてまいります。

次に,準用河川沢渡川の溢水対策についてお答えいたします。

沢渡川は,双葉台第一調整池を起源とし,桜川に合流する延長

5.77キロメートルの河川であり,堀原小学校南の堀原橋から上流2.77キロメートルを準用河川として水戸市が,下流3キロメートルを一級河川として,茨城県が管理しております。

市管理区間につきましては,延長約1.8キロメートルが,暫定整備済みであるものの,完成断面による改修は下流の一級河川区間整備の進捗に合わせて実施することとしております。

このようなことから,台風や近年多発するゲリラ豪雨時などには,準用河川区間が増水している状況にあり,これまでも一級河川区間の早期改修について,茨城県に要望してきたところでございます。

議員ご質問の準用河川区間の溢水対策につきましては,下流の改修が最も効果的であることから,引き続き,一級河川区間の早期改修を茨城県に働きかけてまいるとともに,準用河川敷内の除草や河道の浚渫を定期的に実施するなど,適正な河道断面の確保を図り,河川の良好な機能維持と溢水対策に努めてまいります。

次に,道路の安全についてお答えいたします。

市道渡里102号線は,幹線市道25号線五中線を起点として,幹線市道27号線河和田・開江線までの路線で,五中線から双葉台方面を結ぶ重要な路線であり,併行する準用河川沢渡川の河川改修とあわせ,現在までに,円満橋から下流に延長約910メートルの区間の整備を進めてまいりました。

議員ご質問の未整備区間につきましては,道路の安全確保のため,ガードレールに加え,視線誘導標などの交通安全施設を設置してまいりましたが,草の繁茂等により一部見えにくい箇所が確認されました。

このことから,市民の皆様が安全に道路を通行できるよう,除草作業を行うなど視認性の向上を図るとともに,道路パトロールを強化し,道路を常に良好な状態に保つよう道路環境の適切な維持管理に努めてまいります。