次に屋外市民プールの整備については、貴重な税金で市民にとって必要のないものをつくるのではなく、本当に本市にとって必要で、市民が活用でき市民生活を豊かにする施設こそ、きちんと整備すべきとの思いで質問します。

長く市民に親しまれてきた青柳市民プールがなくなり、さらに東町プールの廃止が決まった際には、存続をもとめて子どもたちや多くの市民が声を上げ、要望書や署名も提出されました。

私は、暑い夏に、市民が気軽に楽しめる市民プールは、本市にどうしても必要な施設と考えます。代替え策として始まった夏休みの学校プール開放の利用者は、開始から着実に増え続けており、実際に市民のニーズが高いことも明らかです。水泳教育にも、市民の憩いの場、子どもたちの育つ場としても必要不可欠な施設であり再整備を求めてきましたが、骨子案では整備検討が屋内公認プール、と、限定されてしまいました。しかし、水戸市に必要なのは、小さな子どもから大人まで市民が楽しめる元の青柳市民プールのような多様なニーズに応えられるプールで、最低でも幼児プール、小学生プール、大人用プールを備え、さらには飛び込みの練習や水府流水術の演技もできるような深いプールもある、広く市民が活用できる屋外市民プールの再整備こそすべきです。

今年7月に行われた国民皆泳水泳大会を観に行きましたが、狭い小吹の1面しかない屋内プールで、ムンムンと蒸し暑い空気の中、子どもたちもうだっていました。応援にきている家族も入れず窓に張り付いてのぞくだけ、声も届きません。選手同士の応援や交流もできず順番に自分のレースのときだけ集まって泳ぐという、なんともいえない大会でした。披露された水府流水術の演技も、狭いプールサイドからはよく見えず、本当に申しわけない思いがしました。

私が小学生時代に毎年出ていた青柳プールでの同じ水泳大会では、青空の下、暑ければみんな水をかぶりながら、那珂川からの風も通る広い施設でのびのびと大会の一日を過ごし、観客席から多くの応援を受けながらレースに出て、仲間や応援の声に励まされてゴール前のデッドヒートを頑張れたり、今、大人になってもはっきりと思い浮かべられる良い思い出となっています。レースのインターバルで披露された水府流水術の素晴らしい演技に感動したことも、ありありと思い出せます。子ども時代に貴重な経験をさせてくれた当時の水戸市には感謝しかないですが、今は、これを水戸の子どもたちに経験させてあげられないことが、本当に悔しくザンネンです。水のまち、水泳のまち水戸ならではの屋外市民プールの再整備を求めますがいかがでしょうか。ご答弁願います。また、昨年から拙速に進めている学校プールの廃止計画についても、ニーズの高い学校プール開放を引き続き実施しながら、さら対象地域を広げていくべきと考え、改めて学校プール廃止計画の撤回も強く求めます。