最後に、防犯対策についてですが、この間、茨大への爆破予告、水戸駅周辺での無差別殺人の予告など、テロの予告が相次ぎました。こうしたテロもテロ予告も決して許されることではありませんが、市民の安全をまもるために本市にも適切で迅速な対応が求められます。

茨大の周りは古い住宅が密集しています。インターネットの情報などには疎い高齢者も多く住んでおり、今回の爆破予告では、正確な情報が届かず、いたずらに不安が拡がっていました。また、その前後に営業を妨げられた店舗や事業者もありました。市として、どう対応したのかを伺います。茨大と警察が対応しているとはいえ、万が一の時に、被害を受ける可能性が、目の前に住む住民にはありました。市民の不安を受け止めるとともに、地域の安全対策を通じて安心して暮らせる環境作りが求められますが、ご見解を伺います。

また、地域では、長年にわたり、この茨大周辺に交番を設置してほしいという要望が出されています。一人暮らしの学生も多く、私たち日本共産党水戸市議団も、毎年、茨城県に対し要請を重ねております。改めて、水戸市からも強く働きかけていただきたいと思います。

以上で私の質問を終わります。

答弁:市民協働部長

次に,防犯対策についてお答えいたします。

本市の防犯対策につきましては,地域の皆様との密接な連携と地域における連帯意識の向上により安全なまちづくりを進めているところであります。

ご質問の茨城大学に対する爆破予告や水戸駅周辺において無差別に襲撃する等のインターネットを使用した書き込みにつきましては,本年5月に複数の投稿があることを確認いたしました。

本市における対応といたしましては,教育委員会や警察と情報共有を図り,学校をはじめとする関係機関への情報提供,市ホームページに情報を掲載するとともに,警察と連携したパトロール車による巡回や徒歩による見廻り活動の実施,さらには,水戸駅周辺へ防犯に関するのぼり旗を設置し市民への注意喚起を行いました。

また,日頃から活動いただいている地区の防犯団体の皆様に加え,有志のボランティアの皆様にも,パトロールを実施していただき,目に見える防犯活動により,不審者への警戒を行うなど,巡回警備体制の強化を図りました。

水戸駅周辺の小中学校においては,通学する児童生徒の安全を最優先に考え,下校時刻を早め保護者への引き渡しや一斉下校を行うなどの対応を実施いたしました。

今回においては,幸いにも犯行はなされませんでしたが,今後も,緊急時における連絡系統の確認,適切な防犯体制のあり方などの検証を行い,警察や防犯ボランティアをはじめ,各種団体の皆様と更なる連携体制の強化を図ってまいります。