日本共産党水戸市議団の土田記代美です。只今から通告に従い一般質問を行います。

1.はじめに、敬老会について伺います。

昨年から、75才、80才、85才、90才以上と、招待者の年齢を限定した「福寿のつどい」として開催されましたが、これでは敬老会という本来の意味をなさないものと考え、改善をもとめて質問いたします。敬老の日は、長年にわたりこの社会を作ってきてくださった高齢者のみなさんの長寿を祝い、地域がみんなで感謝と敬意を表すること、また子どもたちなど世代を超えた交流の場となることがとても大切な行事だと考えます。そして、なにより、高齢者のみなさんが、年に一度、幼馴染や親せき、なつかしい友人知人に久しぶりに会えて元気がでる場所であることが重要です。ところが、これが5才区切りの限定では、例えばご夫婦でも年が違えば一緒に参加できない、ご近所で仲良し同志でも、年が違うと一緒に行けないということになり、「なら行かないわ」となるし、高齢者にとって5年は長く、次は5年後といわれても行けるかどうかわからないという状況になるのは目に見えていました。案の定、出席率はガクンと下がり、そもそも以前から経費が削減され続けてきた敬老事業の予算がさらに削られ、多くの方に不公平感やがっかり感を生んでしまったものと考えます。一方で、これまで、集まりをやめてしまって記念品配布のみとなっていた地域でも、今回はイベントや子どもたちの発表などができ、参加者に喜ばれたという、よい面もありました。

そこで、今後については、根本的な見直しをし、以前のように招待は全員を対象とするとともに、各地域で高齢化している社協支部などの皆さんが、本来招待される側なのに無理を重ねて運営するというような形ではなく、たとえば学校と市民センターが連携した企画とするなど、市が責任をもって運営にかかわる事業として実施することをもとめるものですが、いかがでしょうか。

答弁:福祉部長

土田議員の一般質問のうち,敬老会についての御質問にお答えいたします。

敬老会につきましては,多年にわたり社会に御尽力いただいた高齢者に,感謝と敬意を表するとともに,高齢者が一堂に会し,懇談を行うことで高齢者の外出を促進し,地域の方々との交流を図るなど,地域においての支え合い,コミュニケーションを高めていく役割を果たすものと考えております。

従前の敬老会においては,75歳以上の高齢者を対象に,市社会福祉協議会支部,女性会等の主催により,水戸市及び水戸市社会福祉協議会の補助事業として実施しておりましたが,低い出席率や主催者側の高年齢化,対象者の増加による会場確保の困難さなど様々な課題がございました。

このため,水戸市社会福祉協議会が中心となり,女性会,地区会,高齢者クラブ等敬老会事業に御尽力いただいている地域の皆様をメンバーとする「敬老会事業在り方検討委員会」を設置し,計4回の審議検討を行ってまいりました。その結果,今年度から新たに対象年齢を限定し,従来の敬老祝賀事業と地域交流,地域活動への参加のきっかけづくりとなる事業である,「福寿のつどい」として各地区で開催いただいたところでございます。

敬老会事業につきましては,高齢者のみならず,高齢者と地域との交流の機会が創出され,地域の支え合いにつながっていく地域主体の福祉活動であるという考えのもとに行われており,水戸市社会福祉協議会が行う地域福祉推進事業の考え方と一致していることから,市社会福祉協議会支部事業の1つとして事業を行ってきたものであります。

今後におきましても,「福寿のつどい」が各地区に定着し,より良い事業となるよう,水戸市社会福祉協議会と連携しながら,今年度の実施状況をしっかりと検証・分析し,来年度に反映させ,敬老会事業の継続を図ってまいります。