最後に、消防本部の補正予算2680万円について伺います。今回、思いもよらぬ新型コロナ感染拡大、予断を許さぬコロナ禍の中で、まさに最前線となる救急搬送にかかわる感染防止対策の充実をはかることは大変重要であり急がれるものと考えます。

消防庁は、3月10日の事務連絡で、感染防護資器材の大幅不足の恐れもあり、安定供給に時間を要するとして、消防庁が資器材を購入し、必要とする消防機関に提供することや、救急隊員の健康管理、救急車の消毒の徹底などを、要請しています。本市の取り組みと資器材の現状はどのようなもので、今回の救急患者搬送資器材の充実、消防救急隊員装備の充実で、感染拡大防止対策がどのように改善されるのか、実際の運用方法についてもご説明願います。以上、明快な答弁をもとめ、1回目の質疑を終わります。

答弁:消防長

土田議員の議案第122号に関する議案質疑のうち,救急搬送時の感染拡大防止対策についてお答えいたします。

御質問の9款,1項消防費,1目常備消防費の補正額2,680万円につきましては,救急患者及び救急隊員等の感染防止に万全を期すための救急患者搬送資器材及び消防救急隊員装備の購入経費でございます。

具体的には,救急患者搬送資器材として,感染が強く疑われる傷病者の呼吸管理と隔離を両立させた安全性の高い搬送資器材及び呼吸改善を図るための高濃度酸素マスク,消防救急隊員装備として,視認性の高い眼鏡タイプのゴーグル並びにバリア性及び耐水耐久性などに優れた高機能な感染防止衣の充実を図るものでございます。

現在の感染防止の取り組みにつきましては,救急車内の十分な換気,傷病者へのマスク着用の協力及び消毒等による救急資器材の管理などを徹底しているところでございます。

全国では,連日,多くの感染者が発生しており,本市におきましても,第2波が懸念される中,救急資器材の充実を図ることは,救急患者及び救急隊員等それぞれの飛沫感染や接触感染などのリスクの軽減につながる大変重要な施策であると考えております。

救急資器材導入後は,常時,救急車に積載し,万全な運用に努めるとともに,消毒用アルコールや殺菌消毒ロッカーなどを活用した消毒の徹底と併せ,救急隊員等の健康管理などより一層の感染防止対策を講じてまいります。

今臨時会に提案いたしました感染防止対策につきましては,議決をいただいた後,速やかに実施してまいります。