2023年6月議会 一般質問と答弁 18歳までの医療費完全無料化について

18歳までの医療費完全無料化について

次に子ども医療費助成制度マル福ついて伺います。

子ども医療費助成制度マル福は、現在、自己負担として、一つの医療機関で外来は月2回まで600円、入院では月3千円の保護者負担ですが、これを水戸市で完全に無料にする考えはないのか答弁を求めます。

家計に占める子どもの医療費の負担は大変です。保護者の負担軽減と子育てしやすい水戸市を作るため、マル福の完全無料は必要です。

実際に私が勤務していた病院でも、保護者の方から家計が苦しいが子供たちはお金の心配なく病院に行かせたい、との声や、またある保護者からは子供を病院に連れていくだけでも大変で、さらにお金もかかると、の声を聞いてきました。

お金が心配で治療が必要なのに受診をためらうことがないように子どもの医療費完全無料化を求めます。

本県でも笠間市など子ども医療費を完全無料化実施している市町村があります。

他県では、群馬県が10月から18歳までの医療費の無料化が始まります。この理由は「子育て環境を充実させたい」ということで始まります。水戸市でも約2億円あればマル福が無料化できます。水戸市はいつから実施するのか、直ちに実施すべきと考えますが、答弁を求めます。

今年の4月から中学校の給食費無償化になりましたが、小学校の給食費を無償化にし、さらに子どもにかかる医療費も無料になれば、若い世代に選ばれる、安心して子供を産み育てられる水戸市になると、訴えまして次の質問に移ります。

答弁:保健医療部長

中庭議員の一般質問のうち,医療行政として,18歳までの医療費助成制度についての御質問にお答えいたします。

本市におきましては,子育て世帯の経済的負担軽減を図り,生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とし,健康保険に加入しているこどもが,病気やけがで病院等を受診した際に,医療費の一部を助成する子どもマル福を実施しております。

子どもマル福につきましては,これまで,県の補助要件に加え,市独自に所得制限を撤廃するほか,18歳までの入院・外来に係る医療費を助成の対象とするなど,大幅な制度の拡大を図り,18歳までのすべてのこどもを対象とした,子どもマル福を実施しているところでございます。

本市におきましては,令和5年度から,子育て世帯の経済的負担軽減と相談・支援の充実を2つの柱とした,本市独自の「みとっこ未来パッケージ」において,こども・子育て支援のさらなる充実を図っており,18歳までの医療費の一部負担金の撤廃による完全無償化の実施については,計画的な一般財源の確保に努めるとともに,小学校の給食費無償化や第2子以降の保育料無償化など,特に優先度の高い事業の段階的な取組状況を確認しながら,今後,検討してまいります。

あわせて,こどもの医療費助成制度につきましては,急速に進行する少子化への対策として,本来,国が責任をもって取り組むべきであるため,国に対して,こどもの医療費助成制度の創設について引き続き要望してまいります。