2023年6月議会 一般質問と答弁 小学校の給食費無償化について

日本共産党水戸市議団の中庭由美子です。

今年4月の水戸市議選で初めて議会へと送り出していただきました。

私は25年間、助産師として母と子の命を守る、責任と誇りをもって、働いてきました。生まれてくる赤ちゃんが健やかに成長し、幸せに暮らしていける社会にしたい、これが私の強い願いです。これから助産師の経験を生かして、命と暮らしを守る水戸市を目指してまいります。今日が初質問ですので、どうぞよろしくお願いします。

私の質問は、子どもから高齢者まで幅広い世代の健康と命をまもるために 大切な質問です。

執行部の誠実かつ明快な答弁を求めます。

それでは令和5年第二回水戸市議会定例会にあたり、通告に従いまして一般質問を行います。

始めに小学校の給食費無償化について質問いたします。

学校給食は子どもたちの健やかな成長を保証する学校教育の一貫として取り組まれています。さらに栄養バランスがとれた給食はセイフティーネットの役割も果たしています。現在の物価高騰やコロナ禍の影響で子育て世帯の経済的負担はますます大きくなっています。

何より憲法26条には「義務教育は無償とする」と明記してあります。

水戸市においては本年4月から中学校の給食費が無償となり子育て世帯から歓迎されています。

しかし小学校の給食費は無償化にはなっていません。この物価高騰の中、小学校中学校合わせての給食費の無償化を求める声が多くよせられています。

ある方は中学校の給食費が無償になり家計がとても助かった、今度はぜひとも小学校も無償にして欲しい、

さらにまたある方は子どもにお金がかかるので、給食費が無償になると、とても助かると、話していました。

5月30日に「新日本婦人の会」水戸支部は小学校の給食費無償化を求める要望書を1159筆の署名を添えて水戸市に提出しました。この1159筆の小学校の給食費無償化を求める市民の願いをどのように受け止めますか?

県内では給食費の無償化を実現している市町村が増えています。小学校中学校合わせて無償化の自治体はお隣の城里町や日立市などの6市町村で始まっています。一部無償化の自治体は14市町村にものぼります。

小学校の給食費を無償化にするには水戸市は約6億円で実現可能です。

このパネルをご覧ください。

2022年度、全国で給食費を無償化した自治体の42%は一般財源を活用しており、残りの58%も国の交付金を活用して給食費を無償化しております。

水戸市は今年3月末で、財政調整基金は57億円ありますが、これを活用すれば小学校の給食費の無償化は実現するのではないでしょうか?

また、本年3月の水戸市議会で日本共産党水戸市議団は給食費無償化を求めました。市長は令和6年度以降段階的に取り組んでいくと答弁しましたが、市民は物価高騰で大変な状況です。

かすみがうら市や石岡市、鉾田市では年度途中の今年の9月から給食費の無償化が始まります。

段階的ではなく、直ちに実施すべきと求めますがいかがでしょうか?

答弁:教育部長

中庭議員の一般質問のうち,小学校の学校給食費の無償化についてお答えいたします。

学校給食は,栄養バランスのとれた豊かな食事を提供するとともに,食に関する正しい理解と適切な判断力を養うなど,食育推進のための生きた教材として重要な役割を担っております。

学校給食に係る費用負担につきましては,光熱水費や食材料費の実費分は,学校給食法の規定により,保護者が負担することとなっておりますが,本市では,食材料費のみを御負担いただいており,保護者の負担軽減を図っているところでございます。

さらに,本市では,今年度から,子育て世帯の経済的負担の軽減と相談・支援の充実を2つの柱とした,本市独自の「みとっこ未来パッケージ」において,こども・子育て支援のさらなる充実を図ることとし,その中の取組の一つとして,本年4月から,教育費や食費など,特に子育てに係る費用負担の大きい中学生のいる世帯を対象に,学校給食費を無償化いたしました。

また,今般の食材料費等の大幅な価格高騰を受け,今年度は,小中学校における食材料費の価格高騰分を市が負担するため,「学校給食費支援事業」として2億4,400万円の予算を措置するとともに,「学校給食における地場農産物の活用促進事業」として計上されている6,000万円の予算も活用しながら,魅力ある学校給食の提供に努めているところでございます。

御質問の,小学校給食費の無償化につきましては,早期の実現について多くの皆様から御要望をいただいており,早急に検討すべき課題であると認識しております。

しかしながら,本市において小学校給食費の無償化を実施するに当たっては,年間約6億円という多額の財政負担が新たに生じることになり,財政面での大きな課題がございます。そのため,代表質問の中で市長から答弁がございましたとおり,小学校給食費の無償化につきましては,国における政策の動きや制度の見直し,新たな補助金等を注視するとともに ,本市においても行財政改革を進めるなど,計画的な財源確保に努めながら,令和6年度から,段階的に実施することを検討してまいりたいと考えております。

段階的な無償化の実施方法につきましては,小学校全学年の給食費を段階的に減額していく方法,無償化する学年を順次拡大していく方法など,子育て世代のニーズを的確に把握しながら,保護者の経済的負担の軽減に有効な方法を検討してまいります。

今後とも,魅力的で安全・安心な学校給食を提供するとともに,保護者の経済的負担の軽減に努めてまいります