2023年12月議会 代表質問と答弁 国保税について

また、国保税は一人平均約15万9千円もします。

協会けんぽの健康保険と比較すると国保税は約2倍も高くなっています。国保は約6割が年所得100万円以下の方が多く加入しています。国保会計の黒字20億円は1世帯あたり4万円以上です。これを活用し少なくとも、2万円の値下げを求めます。

答弁:高橋市長

次に,国保税についての御質問にお答えいたします。
国民健康保険制度につきましては,平成30 年度から,県が財政運営の責任主体となり,各市町村は,県が示す国保事業費納付金を納付しております。
本市の令和5年度の納付金の額は,令和4年度と比べ,約6億9,000 万円増額の,約70 億1,400 万円となっております。昨年度,この納付金に基づき,令和5年度の事業運営に必要な保険税額を推計したところ,現行の保険税率による保険税の収入見込額では,大幅に不足が生じることとなりました。しかしながら,令和4年度の国民健康保険会計の決算状況においては,黒字が見込まれ,その繰越金を活用することで,保険税収入不足の解消と収支の均衡が図られる見込みであったことから,水戸市国民健康保険運営協議会においても御協議いただき,被保険者への新たな負担増が発生しないよう,令和5年度の保険税率についても,現行税率を据え置く判断をいたしました。
本年11 月16 日には,県から各市町村に対し,令和6年度納付金の仮算定額が示されたところであり,本年度に比べ減額となっておりますが,納付金については,医療費の動向等,不安定な要素が見込まれるとともに,本市の国保会計は,令和5年度の単年度収支についても数億円にものぼる赤字が見込まれる等,今後も厳しい財政状況が続くものと想定されます。そのため,限りがある現在の繰越金については,一時的な国保税の値下げのために活用するべきものではなく,
被保険者の急激な負担増に繋がらないよう配慮し,計画的に活用してまいります。
令和6年度の税率につきましては,納付金の仮算定額や今後示される確定値に基づき,慎重に推計を行い,水戸市国民健康保険運営協議会において御協議いただきながら決定してまいります。