2.教育行政について】

最後に、教育行政について伺います。

1)就学援助制度について

水戸市で行っている就学援助制度のうち、入学準備金について伺います。

現在、水戸市では入学後の7月支給となっていますが、入学時にかかるお金の援助ですから、7月ではあまりに遅すぎます。子どもの貧困が深刻化している中、国の指針も出ており、全国では、こうした入学援助金の支給時期を見直し、入学前に前倒し支給する自治体が増えています。今年度の実施は88自治体、来年度からの実施を決めた自治体を加えると112自治体で、さらに増えていく傾向です。県内でも守谷市では今年度から実施しています。

子育てや教育への自治体の姿勢、子どもたちへの思いが見える施策です。ぜひ水戸市でも早急に取り組み、実現していただきたいと考えます。検討は始めているとのことでしたので、ぜひ来年度からの実施を強く求めるものです。

以上で私の質問を終わりますが、答弁によりましては、再質問をさせていただきます。

ご清聴ありがとうございました。

答弁:教育長

土田議員の代表質問のうち,就学援助制度についてお答えいたします。

子どもの将来が,家庭の経済状況に左右されることなく,子どもの意欲やその能力に応じた教育が受けられるよう,就学援助制度の充実を図ることは,非常に重要であると認識しております。

本市におきましては,水戸市就学援助実施要項に基づき,経済的な理由により,就学が困難な児童生徒の保護者に対し,新入学時には,通常支給する学用品費等に加え,新入学準備金として,新入学児童生徒学用品費を6月に支給しており,本年度から更なる支援に努め,入学時の支給額について,ほぼ倍額となるよう改善し,小学校の場合,約4万円の支給としたところでございます。

しかしながら,入学年度開始前においては,ランドセルや制服などの購入に当たり,保護者の負担が大きいことから,援助が必要な時期に新入学児童生徒学用品費を支給できるよう,独自の取組として入学年度開始前に支給している他市の例もございます。

一方,国におきましても,援助を必要とする時期に速やかな支給が行えるよう,入学する年度の開始前に支給した場合であっても,国の補助対象となるよう,補助金交付要綱を改正したところでございます。

このような状況を踏まえ,本市といたしましても,今後,支給後に転出してしまった場合への対応など,新入学児童生徒学用品費の入学年度開始前支給に係る課題を整理し,早期の支給に向け,関係課等と協議してまいります。