次に、水戸市の水泳環境について伺います。

これまでも何度も質問をしてきましたが、本市は、歴史的にも水泳が盛んな、伝統ある水のまちで、市民やこどもたちの水泳教育、水泳環境の充実は欠かせないものです。

(1)まず、昨年、突然、廃止の方針が出され、あっというまに突き進んでいる学校プールの廃止方針の撤回をもとめます。子どもたちの夏の楽しみであり、市民にとっての財産である本市の1校1プール。老朽化したプールの改修こそすべきです。民間プールへの移行が始まった子どもたちに話をきくと、前は週に2回は入れたのに、年に4回しか入れない。と非難ゴーゴ―です。授業時数は同じでも、夏の間に8時間なら確かに週に2,3回ですが、民間プールに移動するために、1回に2コマ分の時間をとるので、年間でたった4回になるわけです。暑い夏に水に飛び込む体感や、学校プール授業でしか得られない、空の下、自然の中でわくわくする学びを、子どもたちから奪うことは、水戸生まれ水戸育ちの私には、どうしても許せません。また、水泳教育の専門家によれば、ちいさな子どもの水泳力、水に親しむ学習の習得は時間ではなく回数が大事とのことです。プール授業は、時間をおいて長時間入るより、短い時間でも、繰り返し何度も入る方が効果が高いということでした。

改めて、伝統ある水戸っ子を育てるのに必要不可欠な学校プール授業の存続を強く求めるものですが、お答え願います。

(2)もうひとつ、屋外市民プールの整備についてですが、長く市民に愛されてきた青柳市民プール、東町プールがなくなり市民が気軽に利用できる屋外プールが、市内にないという残念な状態が続いています。その代わりに学校プール開放が行われてきましたが、学校プールでは大人はなかなか利用できませんし、中学生、高校生も二の足を踏むものです。

ちいさな子どもから大人まで、市民が誰でも楽しめ水泳力を高められる、夏の風物として、水戸の伝統を受け継いでいく場所、家族や友人たちとのかけがえのない思い出となる屋外市民プールは、本市にとって欠かせない施設であり、改めて整備を求めますがいかがでしょうか、お答え願います。無駄なハコモノやマンションやビル開発ではなく、本市は、本市にとって必要な施設にこそ予算をつかうべきです。

答弁:市民協働部長

次に,屋外市民プールの整備についてお答えいたします。
現在,市民にご利用していただいている社会体育施設としてのプールは,昨年4月に開設しました下入野健康増進センター屋内プールを含めまして,屋内プール3箇所,屋外プール1箇所となっております。そのうち,下入野健康増進センター及び小吹運動公園の屋内プールには,幼児用のプールを配置しており,夏休みを中心に親子でも気軽にご利用をいただいている状況でございます。
新たなプールの建設につきましては,議会におかれましても,水泳競技施設等調査特別委員会が設置され,水泳競技施設の公認基準や他市の事例等について,多様な観点から議論をいただいております。
新たなプールの整備につきましては,整備後の管理運営費も含め,多くの事業費を要することから,学校開放プールの状況に加え,これまでのプールの利用状況や利用者数等を踏まえ,今後の各スポーツ施設の改修計画や財政状況を考慮しながら,新たな総合計画を策定する中でその位置付けについて十分検討してまいります。