最後に動物行政について、まず譲渡事業について伺います

動物愛護センターが開設され5か月が経ち、この間、少しずつ収容頭数が増えてきています。迷子の返還などは進んでいますが、飼い主がみつからない犬猫を新しい飼い主に譲渡していく事業についてはどうなっているのか伺います。新型コロナという思わぬ事態で、譲渡会など人の集まる企画が困難だったとはいえ、ホームページ上にもいまだ譲渡の情報がないことが大変心配です。収容動物は確実に増えていきますから、譲渡を進めていかないことには、センターにたまってしまいます。センターのキャパには限りがあり、頭数がいっぱいになってしまってからでは遅く、殺処分という選択肢が出てきてしまいます。犬猫の個性や飼い主の趣味嗜好は本当に様々あり、どんな犬にでも新たな飼い主と出会う可能性があると考えます。本市では、ぜひとも殺処分ゼロの実現を目指し、まず、最大限の工夫をしながら譲渡の推進に取り組むことを求めるものです。

収容動物の飼養管理につきましては、今回は1点のみ、ドッグランのフェンスについてです。ドックランの活用は、収容動物の健康管理にも大変有効ですし、今後、センターでの譲渡会やふれあい体験などにも、おおいに活用できることと思います。しかしながら現状のフェンスの高さでは、犬の脱走の心配があります。元気な犬ならよじ登ってしまいますし、大きな犬なら飛び越えます。センターが保護動物を逸走させるなど、あってはならないことであり、早急な改善をもとめます。犬の身体能力は想像を超えるもので、通常1.8mから2mの高さに、さらに忍び返しをつけるなど、脱走防止の徹底は最初の一歩です。また、フェンスの下に穴を掘って逃げ出す犬もおり、フェンス周りの補強も必要です。

 以上で私の質問を終わりますが、今、コロナで多くの市民が苦境にある中、不要不急どころか無駄なハコモノで借金を積み重ねている場合ではありません。必要な場所に必要な予算をしっかり手当していくことです。高橋市長には、時期にみあった、時代を見据えた、市政の抜本的な見直しをもとめるものです。

答弁:市長

次に,動物行政として,譲渡の推進と収容動物の飼育管理についてお答えします。

はじめに,譲渡の推進につきましては,動物愛護センターに収容された犬猫が,新たな飼い主に家族の一員としてあたたかく迎えられるための取組として大変重要であります。これまで,新型コロナウイルス感染症の影響により,動物愛護センターにおける各種事業を見送ってきたところでございます。この度,茨城県における対策ステージが2に緩和されたことなどから,譲渡に向けたしつけ方,飼い方の講習など,各種事業を開始することといたしました。

現在,動物愛護センターにおきましては,譲渡する犬猫について,収容後,感染症予防のため混合ワクチンを接種するなど健康管理に配慮するとともに,個々の特性等をしっかりと見極め,基本的なしつけを行うために担当職員が毎日時間をかけて飼養管理をしております。

今後,譲渡の準備が整い次第,譲渡条件や譲渡対象となる犬猫の情報をホームページに掲載するとともに,譲渡会を実施するなど,市民の皆様に積極的に広報し,適正な譲渡を推進してまいります。

次に,収容動物の飼養管理についてでございます。

収容された犬の健康管理のためには,ドッグランを活用した運動は不可欠であり,動物愛護センターにおきましては,現在,犬をドッグランで運動させる際は,職員がリードを持つことで逸走防止対策を講じております。引き続き犬の特性を踏まえ逸走防止に万全を期すとともに,より安全に自由に運動をさせるため,必要に応じて環境整備を図ってまいります。