次に、生活道路として、近隣住民が使用している私道の中に、大きな穴があいていたり、側溝が壊れているなど、危険な道路があります。高齢者や子どもが転んだり、怪我をするなど、早急な補修や安全管理が必要であるにもかかわらず、私道であるため、市としては手が出せないということで放置されてしまいますが、市民の安全確保のため、改善の方法はないのか伺います。特に、道路の所有者が不明となっている場合などは、なんらかの対策を考えるべきではないでしょうか。空き家問題と同様、所有者不明の私道も、今後、増えていく喫緊の課題です。

沢渡川の管理については、昨年8月の豪雨の際に、溢れ出した部分の補修工事が、早速行われましたが、現場の状態はあまり改善されていません。川底の堆積物の除去や柵板の整備等が不十分であり、適正な作業が行われたのか、状況を伺います。

ふたたび大雨が降ってからでは遅いのであって、改めて早急な整備と適正な管理をもとめます。また新原に抜ける下流部分に生活排水や生活ゴミが流入しているところがあり、夏場には大量の蚊が発生するなど、近隣住民を悩ませています。改善策があるのか、伺います。

答弁≪建設部長≫

次に,土田議員の一般質問のうち,生活道路の補修についてお答えいたします。
私道におきましては,土地の所有者に管理責任があり,市では維持管理を行えないため,所有者が道路の舗装や側溝の清掃,補修,その他の維持管理を行うこととなります。
本市では,一般交通の用に供され,一定の要件を満たす私道に対しては,舗装等の整備費を助成する制度を設けております。なお,当該制度を利用する場合は,私道敷地の所有者の承諾が必要となります。
議員ご指摘の,所有者が不明な私道の補修につきましては,個人の権利義務関係がございますので,関係法を踏まえ対応策を検討してまいります。

次に,沢渡川の管理についてお答えいたします。
幹線市道25号線(五中線)に架かる遠下橋(とおしたばし)上流の補修工事につきましては,現地調査の結果,河川敷の一部において柵板の破損による背面土砂の流出や,柵板上部の法面が崩れている状況が見受けられたことから,昨年10月に補修工事を発注し,上流約100メートル区間の修繕を施工したところであります。今後につきましても,引き続き上流区間の構造物の点検や,流れを阻害するおそれのある堆積物などの確認をおこない,それらの状況に応じた修復工事を順次進め,河川の良好な流下機能の確保に努めてまいります。
また,下流部の新原1丁目付近につきましては,沢渡川の支流にあたる県管理の一級河川堀川となります。ご質問の環境状況等につきましては,現地調査をおこない認識しておりますので,環境改善について管理者である県へ要請してまいります。