次に、生活環境の整備について伺います

まず、空き家対策について、市内で増加する空き家問題は深刻です私の家の近くでも、古い石の蔵が、突然、崩壊し(写真1)これが倒れれば、隣の家を直撃してしまう状況でした。地域安全課に、緊急的な措置として、残った壁の部分を除去するなど、迅速に柔軟な対応をしていただきましたが、数日後に(写真2)、残った部分が再び崩れて石が飛び散るなど、お隣の方は、本当に夜も眠れないような恐怖の日々をすごしました。

こうした危険な空き家と隣り合わせで暮らす市民には、毎日が不安であり、なにか起こってからでは遅いのです。空き家対策特措法によって、これまで、市としては手が出せなかった案件にも適切な処置や対応が出来るのですから、早急に全市的な対策に本腰を入れて取り組むべきですが、いかがですか。また、他市では様々な形で取り組まれている空き家バンク制度は、地域の住環境の整備やまちの活性化にもつながるものであり、検討、実施をもとめます。

答弁≪市民協働部長≫

次に,生活環境の整備についてのうち,空き家対策についてお答えいたします。
空家等対策につきましては,市町村が空家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的として,空家等対策の推進に関する特別措置法が,平成27年5月に完全施行されたところであります。
本市における空家等対策におきましては,これまで不適正な管理の空家等に関しまして,その所有者等に対し,文書等により,適正な管理をお願いしているところであります。
本市の空家等は,年々増加傾向にあり,深刻化,複雑化していることから,この状況を喫緊の行政課題と捉え,平成29年度から,市民協働部内の地域安全課を防災・危機管理課に改め,課内に生活安全室を設置し,その中に空家空地係を新設することで,組織体制を強化してまいります。
新たな空家空地係の事務分担につきましては,不適正な管理の空家空地の解消や,発生の抑制等であり,県などの関係機関等と情報共有を図りながら,迅速かつ適切に対策を進めてまいります。
今後,倒壊の危険があるなど放置することが不適切な状態にある空家等につきましては,建築指導課等の関係各課と連携を密にし,特別措置法に基づき,指導,勧告,命令など,より強い措置を講じてまいります。
さらに,現在,他の自治体の先行事例等を参考にしながら,効果的な空家等の抑制方法,利活用・除却に対する支援策などを踏まえた本市独自の条例制定についても,準備を進めているところであります。
今後も,空家等対策を総合的かつ計画的に推進し,市民の皆様が安心して快適に暮らせるまちづくりに努めてまいります。