2023年12月議会 代表質問と答弁 来年度の予算編成について

日本共産党水戸市議団の中庭由美子です。

通告に従いまして代表質問を行います。

私は助産師として25年間母と子の命を 守ってきた者として、ガザでの民間人への攻撃、 特に病院への爆撃で女性や子ども、赤ちゃんが命を 失うことは、見過ごすことができません。
ハマスの無差別攻撃を非難すると同時にイスラエル軍のガザでの大規模攻撃、ジェノサイドに強く抗議すると共に即時停戦を求めまして、質問に入ります。

来年度の予算編成について市長の見解を伺います。

小学校の給食費無償化ですが 段階的ではなく、直ちに無償化を求めます。

学校給食は子どもたちの健やかな成長を保証する 学校教育の一貫として取り組まれています。さらに 栄養バランスがとれた給食はセイフティーネットの役割も果たしています。現在の物価高騰や コロナ禍の影響で、子育て世帯の経済的負担はますます大きくなっています。何より憲法26条には「義務教育は無償とする」と明記してあります。

ある方は、今度はぜひとも小学校も無償にして欲しい、さらにまたある方は小学生の子どもが二人いて 年間約10万円ものお金がかかるので、給食費が無償になると、とても助かる、と話していました。

令和5年5月30日に「新日本婦人の会」水戸支部は小学校の給食費無償化を求める陳情を提出しました。市長はこの思いをどのように受け止めますか?

県内では小中学校合わせての無償化が城里町や日立市などの6市町村で始まっています。水戸市の財政調整基金57億円を活用すれば小学校の無償化は実現するのではないでしょうか?

答弁:高橋市長

日本共産党水戸市議団を代表されましての中庭議員の御質問にお答えいたします。
はじめに,来年度予算編成についてのうち,小学校の給食費無償化についてでございますが,私は,これまで,若い世代が安心してこどもを生み育てやすい環境づくりを,最優先に取り組むべき課題として,各種施策を展開してまいりました。
さらに今年度からは,子育て世帯の経済的負担の軽減と相談・支援の充実を2つの柱とした,本市独自の「みとっこ未来パッケージ」において,こども・子育て支援のさらなる充実を図ることとしたところであります。
その中の取組の一つとして,今年度から,教育費や食費など,特に子育てに係る費用負担の大きい中学 生のいる世帯を対象に,家計への負担を減らし,こどもたちの夢の実現を後押ししたいという思いから,市立中学校における給食費を完全無償化いたしました。
市立小学校の給食費につきましても,物価上昇等の影響により,今年度は,本来であれば児童一人当たり月額約5,500円の御負担をいただく必要があるところ,「学校給食費支援事業」の実施により,保護者の負担を増やすことなく,これまでと同額の4,300円を維持しているところであります。
御質問の,小学校給食費の無償化につきましては,早期の実現について,多くの皆様から御要望をい ただいており,子育て世帯の経済的負担の軽減として、最も優先度の高い事業であると考えております。
このため,徹底した行財政改革や,限られた財源の配分をこども・子育て施策に大きくシフトさせる,歳出構造改革を強力に進めながら,先の代表質問でもお答えいたしましたとおり,令和6年度から,小学校の給食費の負担軽減を段階的に拡充していき,私の今任期中に完全無償化を実現してまいります。
私は,まち全体で子育てを応援し,こどもを育んでいくことができるよう,市民の皆様に御理解・御協力をいただきながら,若い世代が安心してこどもを 生み育てられる環境づくりを強力に推進してまいります。