次に、教育行政について伺います。まず、登校日数及び授業時間数についてです。

子どもたちの健やかな成長のためには、学校の授業とともに、夏休みや冬休みなどの休暇を元気に過ごし、様々な経験や思い出をつくることも重要と考えます。水戸市では、平成17年から5日間休みを減らしていますが、その効果や意義について伺います。

今年の冬休みは1月4日で終わり、5日に登校、その翌日から3連休でした。テレビニュースでも「水戸市の子どもたちは一足早く新学期」などと取り上げられていましたが、休みが細切れになり、遠くの親戚のところに遊びに行けなかった、お正月なのに孫の顔がみせられないなど、子どもたちや保護者から沢山のご意見をいただきました。年末年始に、帰省や旅行などを楽しみにしている市民にとって、本当に残念な日程でした。冬休みに関しては、来年は改善され、7日までになるとのことですが、今度は、その分、夏休みが減らされます。今でも短くなっている夏休みがさらに2日減り、8月26日までです。

そこで、伺います。夏休みは8月末日まででよいのではないでしょうか。たった数日の休みを削ったことで、いったい何にどれだけの効果があるのか、家族旅行やお祭りやイベントなど日程が組みやすい8月も、水戸の子どもたちだけ、最後の週はもう学校です。子どもたちや働く家族、また先生たちの負担や不満は大きく、わざわざ文科省基準を超えて登校日数を増やす必要はないと考えます。

授業時間が多すぎて、子どもや先生たちが疲れてしまっては元も子もないし、豊かな人間形成には、余白の時間、遊ぶ時間も大切なのに、充分に足りていないのではないでしょうか。私は、文科省の基準自体も詰め込み過ぎと考えますが、さらに30時間も増やしてきたメリットデメリットの検証はしているのでしょうか。子どもたちや現場の先生たちの立場にたった再検討をもとめます。

 

次に、水戸市の小学校のプール授業は10時間で、これは文科省の基準通りですが、お天気や水温によってプールに入れない日があり、実際にはさらに少なく、子どもたちの不満がとても多いのです。水泳教育については、以前にも質問しましたが、子どもの体育に重要であるとともに、子どもたちにとっては本当に楽しみな授業なのです。

また、古来から伝わる水府流もある土地柄なのですから、水戸の子はもっと水泳に親しむべきと考えます。現在の状況は少なすぎるのではないでしょうか。

水戸ならではの水戸っ子を育てる意味でも、あえて授業数を標準より増やすのなら、むしろプール授業を増やしてはどうかと考えますが、いかがでしょうか。

加えて、夏休みの学校プール開放のさらなる拡充と、水に親しむ水戸っ子と市民を育てる、子どもから大人まで楽しめる屋外市民プールの整備を強くもとめます。

 

次に、がんの啓発授業についてですが、先日、柳河小で実験的に行われた授業を見てきました。水戸医療センターのお医者さんのわかりやすい講義と、ガンから生還した体験者からのお話を、6年生が真剣に聞き、質問し、授業後の感想も素晴らしいものでした。

この出前授業に取り組んでいるNPO“茨城県がん地域医療を考える会”の皆さんのお話では、なによりガンになりにくい生活習慣と早期発見が大切であり、子どもたちに学習してもらいたいということでした。ぜひ全市で取り組んではいかがでしょうか。

答弁: