ウ)新ごみ処理施設用地(第3工区)について

次に、新ごみ処理施設用地の第3工区について伺います。

用地造成の追加工事費が大きく膨らんだ問題、特に、第3工区は、当初6億5232万円が12億9492万円と、およそ2倍になったことは、記憶に新しいところですが、その際、第1工区、第2工区については工事が終了したとのことで、詳細な工事費の最終的な報告がありましたが、第3工区だけは、まだ終わっていない、6月までかかるということでした。ところが、いまだに、工事終了も、第1、2工区のような、最終的な工事費の報告もありません。どうなったのでしょうか。

15億円もかかった用地買収から造成工事、追加工事の経緯についても、多くの疑問や疑念がありましたが、結局、議会でも特別委員会でも、納得のいく真摯な説明はなされませんでした。ところが、その後も、その姿勢がまったく改善されず、あいかわらず、計画や事業の進捗について、議会や市民への報告が、不透明で不誠実であると言わざるをえませんが、市長のご見解を伺います。

また、第3工区の裏側に、土壌を通った雨などが流れ込んでいる溜め池のようなものが、ひっそりとつくられていますが、そこから、そのまま農業用水路を通って、最終的に涸沼へと流れる込むため、周辺の人が心配をしています。近くを散歩している方から、「いつのまにか出来ていた。溜まっている水の色が異常で心配だ。」といわれ、私も現場をみてきましたが、(写真③)水質に問題はないのでしょうか、伺います。

この第3工区は、不法投棄の廃棄物がもっとも多く出た場所であり、掘らずに盛り土をした大部分の地下にも産廃等が埋まっている可能性が高いのではないでしょうか。そこに雨水が浸透し有害物質が流れ出る心配はないのか、疑問がありますが、その点、水戸市としてはどう考え、対処しているのかをお答えください。

今後も、土壌や水質汚染の可能性はないのか、将来にわたって、環境への悪影響はあってはならないことであり、市として責任を持って、隣接する茨城町も含め、周辺住民の安心・安全を保証すべきと考えますが、市長のお考えをおきかせください。

答弁:市長

次に,新ごみ処理施設用地(第3工区)に関するご質問にお答えいたします。

新ごみ処理施設用地造成工事,第1工区,第2工区及び第3工区につきましては,平成27年第3回定例会におきまして,工事請負契約の締結について議決をいただきました。

また,平成28年第4回定例会におきまして,これらの工事請負契約の変更についても議決をいただき,工事を進めてまいりました。

さらに,第1工区及び第2工区につきましては,工事完成の見込みが立ち,契約金額の減額を要したことから,平成29年第1回定例会において,工事請負契約の変更についてそれぞれ議決をいただいたところであります。

なお,第3工区につきましては,再度の契約金額の変更をすることなく,議決いただいた変更契約金額で,本年7月に工事が完成しております。

また,新ごみ処理施設事業用地周辺の環境につきましては,造成工事着手前の平成24年から,地下水及び近隣河川の水質のモニタリング調査を実施しており,工事による水質への影響がないことを確認しております。今後とも,周辺環境の保全に向け,モニタリング調査を継続して行ってまいります。

事業を進めるに当たりましては,何よりも地元をはじめ市民の皆様のご理解,ご協力が欠かせないことから,引き続き,情報提供と説明に努めながら,27万市民の生活を支える新たなごみ処理施設の着実な整備を進め,ごみ処理事業の安定化を図ってまいります。