次に、私は、水戸の子どもたちが幼い頃から水に親しみ、プール体験、水泳学習を通じて豊かな成長を育んでいく重要性を指摘してきました。ちいさな子どもたちも利用できる屋外プールがなくなり、早急に屋外市民プールの整備を強く求めるものですが、当面の応急策として、学校プールの開放は、確実に実施していただきたいと考えます。

すでに6月下旬であり、具体的な部分を早急に市民に知らせ、多くの市民が利用できるようにすべきですが、ご答弁願います。

また、市の学校プールは30年以上前に建てられたプールが多く、設備が不十分なプールや、双葉台中や4中など使用できずにそのままになっているプールもあります。先日、地元の小中学校のプールを見て来ましたが、プール開きに向けて、子どもたちが一生懸命に掃除をした様子が見てとれるほど、きちんと準備が整っているものの、プールサイドやプールなど施設自体の傷みが酷く、本当に残念なことになっている学校もありました。プール学習は、子どもたちにとって、大切な学びの場であり、本当に楽しみにしている授業です。どの学校に通っていても、安全に気持ちよく使える施設を整えるのは市の責務です。各校の実情にあわせ、整備、改修に取り組むべきですが、市の計画を伺います。

例えば、渡里小ではプールサイドのコンクリ―トが剥げていたりタイルが割れていたり、堀原小では、それに加えて日よけのシートがダメになったところをブルーシートで代用するなど工夫をして使っていますが、先週は機械の故障も起きたようです。建設年数では比較的新しい石川小でも、徒渉池プールのプール際のタイルが割れ、内側のコンクリートにもひびが入っており、どんなに気をつけても破片が散らばってしまう状況で、子どもたちは、サンダルを履いたままプール学習をしているとのことでした。せめてプール自体の補修などは、優先的に行うべきではないでしょうか。

プール開放でも、ちいさな子どもや市民が安心して使えるよう整備されていることは最低限の条件であり、場所の選択にあたり、施設や設備面で限られた選択肢となってしまったことは否めないのではないでしょうか。地域や学校によっての差がないよう、すみやかな整備を強く求めるものです。

答弁≪教育部長≫

次に学校プールの施設整備についてお答えいたします。
学校プールの現状でございますが,現在小中学校等で44カ所あり,その多くが昭和50年代以前に建設され,建設後30年以上が経過し,施設の老朽化が進んでいる状況でございます。
さらに,付随するろ過機等につきましても同様に老朽化が進んでいることから,メンテナンスを実施し部品の交換や修繕を行いながら,施設の維持に努めているところでございます。
このような状況を踏まえ,水戸市第6次総合計画「みと魁プラン」において学校教育の充実としてプール設備等の改修を位置づけ,ろ過機の修繕・交換や漏水対策など優先度が高い修繕箇所から,順次改修を進めております。
今後とも引き続き,プールを衛生的かつ安全に使用できるよう,計画的な改修を進め,児童生徒の水泳学習の充実に努めてまいります。