次に沢渡川の整備について伺います

護岸改修、整備については、これまでも質問を重ね、工事が進められておりますが、再び大雨で溢水することのないよう、改めて整備の加速化をもとめます。

さらに、県が所管している下流部分の整備計画については、私も県に直接うかがいましたが、いったい何十年先になるのかというような状況である上、堀原小学校付近から50号線につながる部分は計画さえなく、時と場合に応じて川底の障害物を除去するというものの、護岸のコンクリートが劣化し、草木が川の中まで伸びて流れを阻害している所もあり、いざという時、大変心配な状態です。市として強く整備をもとめるべきです。この地域は住宅密集地であり、通学路でもあります。昨今のゲリラ豪雨、集中豪雨の被害は、これまでの想定を超えて起きうることであり、一日も早い安全対策、改善策をもとめます。

また、遠下橋付近の沢渡川に沿って、大変見事な桜の並木があります。桜の季節には本当にすばらしい景観なのですが、ただ土手に咲いている状態なので、現在は、ウォーキングや犬の散歩などで通行する方や、通りすがりに車越しに見るくらいしかできません。

桜の名所として人が集う、地域の自慢の場所にできる可能性が大いにあり、活用すべきと考えますが、今後、住民やお花見にきた人が、憩い集えるような遊歩道、あるいは公園のような形で整備することはできないでしょうか。伺います。

答弁:建設部長

土田議員の一般質問のうち,沢渡川の整備についてお答えいたします。

沢渡川は,中丸地区から堀地区を跨ぎ桜川までの排水路の流末としての役割のほか,市内を流れる河川において親水性や潤いのある水辺空間として,重要な河川と認識しております。

しかしながら,下流部の茨城県管理区間が未改修のため,水戸市管理区間については,本整備区間の河川幅員を確保したうえで暫定断面により整備せざるを得ない状況にあります。これまでに,双葉台と堀町を結ぶ主要道路の渡里102号線の改良と併せた 河川の暫定整備を進めており,堀原小東側の幹線市道36号線 (石川・堀線)から,双葉台団地東側の渡里96号線までの,1,900メートル区間のうち,1,400メートル,約75パーセントが完了しております。現在は,年次的に柵板護岸の補修を実施しているところでございます。そのため,水戸市では,引き続き茨城県に対し早期の河川改修について強く要望してまいります。

議員ご質問の遠下橋(とおしたばし)付近の遊歩道整備については,河川改修時において,堤体上に管理用道路を設置することとなっておりますが,現在は,暫定整備の状況であり,本整備の完成には相当な期間を要するものと考えております。

今後につきましては,引き続き構造物や,流れを阻害するおそれのある堆積物などの点検を行い,流下機能が確保できるよう適正な維持管理に努めてまいります。