次に、教育行政について、まず、西部図書館について伺います。

民間委託をして1年半が経過しました。私たちは図書館の運営については、市が責任をもって直営で行うべきと考えておりますが、この間、利用者や周辺住民、そして西部図書館にもお話を伺ってきました。そこで、ご意見や改善要望の多い問題について質問いたします。

西部図書館の敷地は広く、本館を囲んでスポーツ施設があり、周囲に多くの木々が立ち並んでいます。まず、この植栽の管理について伺います。大きな木立の枝切り、剪定などが不十分で危険箇所がある、開館当初は低植栽だったテニスコートやゲートボール場の周囲の木が育ちすぎて日陰になってしまっている、見通しが悪い、テニスボールが嵌まって取れなくなるなど、改善要望が非常に多いのです。

指定管理者に敷地内の植栽の管理も任せているとのことですが、西部図書館の敷地の広さ、樹木の多さは、普通の図書館とは違う特別な事情です。図書館業務とは直接関係がなく、館外での利用者の安全や、季節を通じて改善要望が多くなる植栽の管理については、指定管理者まかせにせず、予算も含め水戸市が責任を持って速やかに行うべきではないでしょうか。先日も見てきましたが、広い敷地内の大量の落ち葉の処理まで図書館員の業務としてまかせるのは酷な状況と感じました。

また、開館から25年たっており老朽化の問題もあります。例えば、雨が降ると回廊から正面入り口に、大きな水たまりが出来てしまう、館内の照明が暗すぎるなど、利用者が不便を感じています。回廊はジョギングやウォーキング、ちいさな子供を連れたお散歩などで利用者が多く、せっかく雨でも使えるように屋根があるのに、そこに水たまりが出来てしまっては、元も子もありません。老朽化による不具合は、やはり市が責任を持って、速やかに補修・改修を行い、快適な環境整備をすべきと考えますがいかがですか。

答弁【教育部長】

土田議員の一般質問のうち,教育行政についてお答えいたします。

はじめに,西部図書館の管理についてでございますが,敷地内の落ち葉掃きを含む清掃,植栽管理につきましては,指定管理者制度を導入する際,仕様書の中で,日常的な施設の維持管理に関することを指定管理者の業務とし,協定を締結しているところであり,指定管理者が担うこととなっております。

そのため,適切な管理を行うよう,改めて指定管理者に指導したところでございます。今後とも,指定管理者に対し,適切な施設の維持管理を行うよう指導してまいります。

次に,施設内の照明についてでございますが,館内の照明については,東日本大震災後の災害復旧時において一部LEDに更新し,部分的に適正な照度を確保しておりますが,御指摘のように,児童開架室,新聞・雑誌コーナー等の各部屋や,一般開架室の書架部分については,現在も開館当時の照明を使用していることもあり,また,利用者アンケートからも,照度に対する改善の必要性についての意見が寄せられております。このことから,順次LEDに交換するなど適正な照度を確保できるよう対応してまいります。

また,駐車場から図書館入口までのルート上の水溜まりにつきましては,簡易な改善を図ったところでございますが,日常的な施設の維持管理の範囲を超える場合には,本市が責任を持って対応することとなっているため,敷地内の排水状況を調査し,その原因を究明し,改修に努めてまいります。

そのほかに,天井や床面などの老朽化やトイレの洋式化など,解決すべき課題もあると認識しておりますので,床の改修やトイレの洋式化などを本年度実施しているところでございます。

今後とも,快適で利用しやすい図書館施設を維持するため,年次的,計画的に改修を進めてまいります。