12月市議会の一般質問で中庭次男議員は、新市民会館建設にともなう空中デッキと地下通路の計画について質問しました。

〔中庭議員の質問〕

最初に新市民会館計画についてお伺いいたします。

(京成百貨店と新市民会館を結ぶ空中デッキ)

京成百貨店と新市民会館を結ぶ空中デッキの建設については、水戸市は断念すると表明しました。それは、百貨店が入っている建物の補強工事に18億円がかかり、建物を所有している泉町一丁目南ビル店舗共有者組合が膨大な費用負担はできないと回答してきたことを理由にあげております。

もともと実現不可能な空中デッキの計画を京成百貨店の要請で進め、国土交通省と9回も交渉を行ない、調査費に664万円を使いながら、完全な無駄遣いとなったことは重大であります。

また空中デッキ建設についても議会に説明もなく予算を計上し、議会無視ですすめた高橋市長の責任はどうなるのか質問いたします。

(芸術館と新市民会館を結ぶ、地下通路と空中デッキ)

次に、芸術館地下駐車場と市民会館を結ぶ、地下通路と空中デッキ建設について質問いたします。水戸市が昨年度932万円の調査費で作成した計画は、地下通路と市民会館の2階を結ぶ空中デッキの建設費は8億4,000万円となっています。建設費用は全額水戸市が負担します。議会にも市民にもしらせず、932万円の税金を使って秘密裏に調査をすすめるなど、言語道断であります。これでは市民会館建設費300億円はさらに増大させるものです。計画は撤回すべきであり、答弁を求めます。

〔都市計画部長の答弁〕

(空中デッキついて)

新市民会館と京成百貨店を繋ぐ上空通路につきましては,11月24日の特別委員会において,関係機関との協議を踏まえ市として設置することは困難であるとの結論に達したことをご説明申し上げたところです。

ご質問の業務委託の発注につきましては,12回に及ぶ市民会館整備調査特別委員会でのご審議を経て,平成27年3月に策定された市民会館整備基本計画において,泉町1丁目の南北連携のための新たな歩行者動線の可能性について検討することと位置付けし実施したものであります。予算につきましては,泉町1丁目北地区の都市計画決定に関連する平成26年度の議決予算において執行したものであります。

本業務委託は,上空通路設置について課題や問題点を整理し結論を導くために実施したものであります。

また,当該上空通路は泉町南北地区を一体的な拠点として形成を図るとする当初からの基本理念に沿って構想されてきたもので特定企業からの要請によるものではございません。

(地下通路と空中デッキ)

次に,水戸芸術館及び地下駐車場と新市民会館との連絡通路につきましても,市民会館整備基本計画で定めた「芸術文化と出会いを創造する拠点」という新市民会館整備の基本理念のほか,動線計画における芸術館からの来場者や地下駐車場の利用者の利便性

確保を踏まえ,水戸芸術館や泉町1丁目南地区との一体的なまちづくりを推進することを目的に調査したものです。

(地下通路計画は公表しない)

本調査は,泉町1丁目北地区市街地再開発事業の都市計画素案作成において必要となる新たな歩行者動線の可能性に関連して、課題や問題点を検討するための基礎的な資料として作成したものであり公表は考えておりません。