次に国保税の値下げについてお伺いいたします

2014年度の国保会計は10億3,000万円の黒字となったことが、8月の国保運営協議会で明らかにされました。

国保税は2012年度に3億4,000万円の黒字、2013年度は14億2,000万円の黒字と3年間連続黒字なりました。これにより累積赤字の25億円も解消しました。

水戸市はこの10年間で5回にわたる値上げを実施してきました。この結果、国保税が所得に比べて大変高く、夫婦2人で月収25万円の世帯で31万円にのぼり、払いたくても払えない世帯が1万6,000世帯を越えています。値下げは市民の強い願いであります。

水戸市には100億円の財政調整基金があり、国保の黒字と基金を活用すれば、一世帯1万円の値下げは5億円あれば十分可能です。水戸市は来年度値下げを実施する考えはないのか、お答えください。

また水戸市は国保税滞納世帯に対し、厳しい取り立てを実施しています。給料や年金の差し押さえをおこなっています。昨年度の差押え件数、また差押えを専門におこなう茨城租税債権管理機構に何件を委託しているのか、差し押さえや債権管理機構への委託は中止すべきでありますが、答弁をもとめます。

 

≪答弁 市長≫

次に,国保行政についてお答えいたします。

国民健康保険は,市民が安心して生活するため,突然の病気やけがに備えて,加入する被保険者がともに支え合う大変重要な制度であり,様々な構造的な問題を抱えながらも,国民皆保険の根幹を担うこの制度を堅持し,安定的な運営を図るべく努力しているところでございます。

本市の国民健康保険会計の現状につきましては,平成25年度から3か年の医療費等を見込んだ税率改正を行ったことと併せ,一般会計からの法定外繰入金を大幅に増額し,また臨時的に国の交付金も増額となったこと,収納率の改善が図られていることなどにより,収支改善に向かって着実に推移している状況でございます。

また,累積赤字を解消したとはいえ,一般会計からの法定外繰入金を継続的に必要としている状況に変わりはなく,現在の収支状況においても,一人当たりの医療費の費用額が上昇し続けており,引き続き厳しい財政状況であることを踏まえ,適正な保険税負担のもと,今後も国保会計の健全化に取り組んでまいります。