市営住宅の建て替え計画について

次に、市営河和田住宅の建て替え計画について、質問いたします。水戸市は市営河和田住宅の老朽化した住宅の建て替えをすすめてきました。これまでに5棟、150戸を建設してきました。当初はあと5棟、150戸を建築する計画でしたが、建て替え計画の半分で中止になりました。建て替え計画地内にあった築後50年以上たった古い56棟、57棟には21戸に人がすんだまま放置されております。なぜ中止をしたのか。計画どおり建て替えるべきではないか。

水戸市は建て替え計画を中止した理由として、市営住宅の空き家が増えているとしています。市営住宅に入居する場合、風呂釜や風呂桶もなく、エレベーターもなく、入居希望者が少ないことが原因です。建て替えれば、多くの市民が応募し空き室の解消になるのです。現に、建て替えた市営住宅は、長期の入居まちの状況です。

特に5階、6階だての住宅は、エレベーターがないため、3階以上には空き室が目立ちます。外付けエレベーターの設置をもとめます。県内では、この間、北茨城市の市営住宅では、外付けエレベーターが設置されました。

答弁:都市計画部長

中庭議員の一般質問のうち,市営河和田住宅についてのご質問にお答えいたします。

河和田住宅第1街区につきましては,これまで平成19年度に策定した建替工事基本設計及び平成30年3月策定の第2次水戸市公営住宅長寿命化計画に基づき,10棟300戸の建て替えを方針とする中で,年次的に計画的な建て替えを進めてきたところであり,令和2年度に完成した第9期の建て替えをもって,5棟150戸の整備が完了しております。一方,計画期間を2018年から

2027年までの10年間とする第2次公営住宅長寿命化計画では,概ね5年経過した時点で見直しを行うこととしております。

見直しにおきましては,将来的な人口減少や社会情勢の変化に加え,県営住宅や民間住宅の供給戸数なども勘案した上で,市営住宅全体の適正な管理戸数を見極めることとしており,現在,見直し作業を進めているところで,早期に方針を決定したいと考えております。

また,既存住宅へのエレベーター設置につきましては,既存ストックを有効に活用し,入居率を高めていくうえで極めて重要な取組みでございます。県内では北茨城市の公営住宅で事例があるほか,UR都市機構の行った先進事例等を調査研究しているところであり,引き続き建物構造やコスト,補助制度等様々な視点から検討を進めてまいりたいと考えています。