2024年6月議会 一般質問と答弁 保険所体制について

次に水戸市の4月からの保健所体制ですが、現在も新型コロナウイルスに感染する市民や、コロナ罹患後の後遺症に苦しんでいる市民がおります。しかし、水戸市は4月から22名いたコロナワクチン事業室を廃止し、保健師も7人から5人に削減するなど、28名も保健所の職員を削減しました。

感染症は平時からの備えが大切で、国も感染症法などの改正を踏まえた保健所の強化を図るとしています。そのために「保健所は健康危機管理体制の強化、マネージメント体制の強化、人材育成」として平時からの保健所体制の強化と保健所の人材育成をうたっています。

水戸市は市民の健康と命を守るために、保健所の専門的知識とコロナ禍の経験を生かし、人員を削減するのではなく、強化を図るべきですが、答弁を求めます。以上で質問を終わりますが、答弁によっては再質問します。

 

答弁:保健医療部長

中庭議員の一般質問のうち,保健所の職員体制についてお答えいたします。  水戸市保健所は,中核市への移行に伴い,本市における健康危機管理の拠点として,令和2年4月に開設いたしました。  市民生活や社会経済活動に大きな影響を与え続けてきた新型コロナウイルス感染症という未曽有の危機を乗り切るため,開設当初から,感染症対策を最優先に全力を挙げて取り組んできたところであります。  この間,独自の検査体制や関係機関とのきめ細かな連携体制,新型コロナワクチンの接種体制の整備など,感染状況に応じたさまざまな施策を,早期に,かつ,円滑に展開するため,担当課である現在の感染症対策課の職員を毎年度大幅に増員しながら,対応強化を図ってまいりました。  議員御指摘のとおり,令和6年度における保健所の職員定数は,前年度から減となっております。  しかしながら,この定数減につきましては,新型コロナウイルス感染症の5類移行や,新型コロナワクチンの特例臨時接種の終了による感染症対策業務の大幅な減少に伴い,適正な職員配置へと見直したことによるものであり,保健所における業務遂行能力に影響を及ぼすものではございません。  令和6年度における保健所の職員定数は100名でありますが,開設当初である令和2年度における職員定数の92名から,令和4年度に行われた,母子保健事務のこども部への移管に伴う12名の定数減を差し引いて考えますと,4年間で実質20名の人員増となっているものであります。  保健医療や保健衛生,地域保健など,感染症対策以外の保健所本来業務につきましても,必要に応じた体制の強化に取り組んできた結果であり,適正な保健所体制が確保されているものと認識しております。  市民の生命と健康を守るためには,感染症を含めた健康危機発生時への取組に加え,平時からの備えとして,市民の健康づくり,さらには,安定的な医療提供体制の確保などをしっかりと進めていくことが,保健所に求められる重要な役割となってまいります。  今後も,保健所におきましては,各分野の専門職を多数有する強みを活かし,健康危機管理の拠点として,国や県,各種関係機関などとの連携を深めながら,中核市保健所として,公衆衛生の向上及び増進に努めてまいります。