中庭次男市議は3月定例市議会の一般質問で学校給食の民間委託について質問しました。
来年度予算ではこの4月から常磐小学校の学校給食の調理部門を民間に委託する予算が計上されました。今回の委託は学校関係者、保護者、現場の栄養士、調理員などの意見を聞かず一方的に強行しました。
教育委員会が常磐小学校に民間委託を通知したのは今年1月9日、文教福祉委員会に説明したのが2月10日であり、PTAや住民の会などに知らせず、一方的に行ったのであります。質問は
第1になぜ教師、保護者、現場の意見を聞かず一方的にすすめるのか。
第2に民間委託はおいしい給食づくりや食育教育の充実に反することにならないか。
第3に経費削減ありきで、行革による市職員定数の削減のためではないか。
直営こそ食育教育の充実とおいしい給食づくりができるのであり、常磐小学校の民間委託を中止するよう求めますが、いかがでしょうか。

<font color=”#FF0000″>教育次長答弁</font>
学校給食の単独調理校の民間委託についてお答えいたします。
本市では,行財政改革プラン2013において,民間活力活用の推進を掲げ,市民サービスの維持・向上及びコストの縮減について十分な検討を行い,一定の効果が見込まれる事務事業についてはその活用を進めることとしております。
給食調理業務は,その検討を図る事務事業として位置付けられており,単独調理校においても,その効果が見込まれるため,民間委託化することとしたものです。
今回,民間委託する単独調理校については,安全安心な学校給食を提供するためのモデルとしての役割があることから,500人以上の児童が在籍し,その効果が見込まれること,調理業務を指示できる栄養士が配置されていること,施設設備が新しいことなどの要件を考慮し,常磐小学校を選定いたしました。
また,今回の導入に際し,これまでの経緯と方針について議会への報告を行うとともに,学校教職員やPTA役員等に説明し,御理解をいただいているところです。
一方,食育は,給食担当教員や学校栄養職員等が中心となり,学校教育活動全体を通じて行うものであり,栄養指導や望ましい食習慣を身に付けさせることなど,食育の果たす役割は民間委託によって損なわれることはないものと考えております。
さらに,民間委託の実施につきましては,既に委託化している学校給食共同調理場において,評価委員会を設置し,円滑な移行及び適切な運営について検証を行い,委託後も安全で安心な学校給食の提供がなされていることを確認しており,今回の単独調理校における民間委託の効果を検証し,今後,段階的に単独調理校における調理等業務の民間委託化を進めてまいります。