高齢者の移動支援策について

また、水都タクシーの運行エリアではない地区でもバスの減便があり、車を持たない単身高齢者も増え続けています。

私達の取り組んでいる市民アンケートでも「高齢者福祉」で一番多い要望が「公共交通の利用支援」です。自由記入欄にも声がびっしりです。「バス停留所が遠く、最近また減便に」「免許を返納したいが何か支援はないのか」「年金暮らしでも利用しやすいタクシー料金をお願いしたい」「介護保険サービスは必要ないが車もない。野菜や牛乳を持って帰るにはスーパーが遠すぎる」などの声です。

このように、高齢者の移動支援のニーズは日増しに高くなっており、ドアツードアで車がなくても不便しない社会をつくってほしいという願いは切実であり、何らかの施策が必要と考えます。

特に、持続性のあるものにするには、常に住民の声を把握し、変化するニーズにフレキシブルに対応するための住民参加型の仕組みも必要と考えます。

そこで、水戸市第7次総合計画には、高齢者の新たな移動支援施策の検討とありますが、どのような移動支援策をつくる考えなのか、今後の取り組み方針を伺います。

以上で第一回の質問を終わります。答弁によりましては再質問させていただきます。

<答弁:小林福祉部長>

高齢者の移動支援策について

田中議員の一般質問のうち,高齢福祉行政についての御質問にお答えいたします。

高齢化が進行する中,高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられる環境づくりを進めていくためにも,移動手段の確保は大変重要であると認識しております。

そのため,水戸市第7次総合計画-みと魁・Nextプラン-において,これまでの支援施策に加え,新たな高齢者の移動支援施策の検討を位置付け,本年8月,庁内横断体制によるプロジェクトチームを立ち上げたところでございます。

新たな支援施策の実現に向けましては,地域毎の特性を十分に踏まえるとともに,継続的に財源を確保していくことが不可欠でございます。一方で,既存の公共交通サービスを維持していくことも大変重要であると考えております。

今後は,プロジェクトチームを中心に,先進事例や財源確保策など,様々な視点で調査・研究に取り組むとともに,関係機関・団体等からの御意見をいただきながら,公共交通サービスとの両立を図れる,持続可能な支援施策となるよう検討を進めてまいります。