2.障害者福祉タクシー助成制度の改善について 

次に、障害者福祉タクシー助成制度の改善を求め質問します。

水戸市では、重度の障害者がタクシーを利用した場合の助成制度として、1枚300円のタクシー券を100枚、3万円分を支給しています。医療機関への受診などに使われることが多いわけですが、1回の乗車につき2枚、600円分しか使用できません。

そこで、障害者のご家族から「かかりつけの病院がタクシーで片道3000円近くかかるが、1回600円分までしか使えない。往復の自己負担も多いし、枚数制限をなくして欲しい」との要望が寄せられました。

市によると実際の使用実績は4割程度であり、1回2枚の制限のため、ほとんどの人が100枚を使いきれていません。

100枚・3万円分を助成する根拠は、自動車税の減免を受ける場合と同等とのことですから、制限をなくし使いきれるようにすべきと考えます。

また、自治体独自に、本人や家族に自動車燃料券を交付したり、人工透析の方やリフト付きタクシー利用者にタクシー券を多く支給する自治体もあります。

バリアフリー法にもとづく水戸市の計画にも「障害者の様々な外出支援サービスの充実に努めます」とあることから、移動支援策のさらなる充実を求めますが、見解を伺います。

 

<答弁>福祉部長

田中議員の一般質問のうち,福祉行政についての御質問にお答えいたします。

本市の障害者福祉タクシー助成制度につきましては,路線バスの利用が困難な重度の障害者に対し,医療機関への通院等の移動の支援や,日常生活における利便性の向上などを図るものでございます。

昨年度までは,1回の乗車に対して,初乗り運賃相当額として500円券を1枚使用できるものとしておりましたが,昨年9月の運賃改正により障害者割引が適用されると距離が短い場合の運賃が500円を下回ることとなり,500円券を利用できなくなる場合が生じることになりました。

このことを踏まえまして,本年度から,1枚を300円券とし,さらに自己負担額を少なくするため,1回の乗車で2枚の600円まで使用ができるよう制度を見直したところでございます。

あわせて,交付枚数につきましても60枚から100枚へ増やすことにより,年間の助成額は3万円を維持するものといたしました。

今後とも,タクシー運賃の改正などを注視しながら,重度障害者が利用しやすいものとなるよう,制度設計に努めてまいります。