2.難病患者、リウマチ患者への支援について

つぎに、難病患者とリウマチ患者への支援をもとめて質問します。

水戸市では、難病患者に対して、月3千円、年3万6千円の見舞金を支給していますが、その対象は、国が指定する難病に限られており、関節リウマチは対象外です。

しかし、関節リウマチは、発症の原因がいまだに不明で、生涯にわたって、治療を続けなければなりません。

ある患者さんは「膝が腫れて立ったり座ったりが大変で、階段の上り下りも苦労している」「ペットボトルのふたが開けられない」「朝、起きてから10分くらい手が動かず、トイレにも行けない。歩けないほど足首が痛くなるときもある」など、痛みやこわばり、倦怠感が続いています。

近年、治療薬の開発が進み、適切な投薬を受ければ、8割近くの患者が、比較的病気のコントロールが可能といわれています。

だからこそ、悪化する前の早期診断、早期治療が重要ですが、医療費負担が重くのしかかっています。自己負担が月3万円から5万円もかかるため、主治医に新しい薬をすすめられても断念する方や、治療を中断する方も少なくないとのことです。

茨城県・難病団体連絡協議会は、「治療の継続には精神的・経済的負担の軽減が大切だ」として、自治体に支援を求めており、東海村では、すでに見舞金を支給しています。

そこで、水戸市も、リウマチ患者に対して、難病見舞金と同等の支援をしていただきたいと考えます。

また、難病患者は、多額の治療費を支払い続けなければなりません。古河市の難病見舞金は年4万8千円、八千代町は年4万3200円などとなっており、水戸市も増額すべきと考えますがいかがでしょうか、答弁ねがいます。

答弁:福祉部長

田中議員の一般質問のうち,難病患者,リウマチ患者への支援についての御質問にお答えいたします。

本市における難病患者への支援につきましては,茨城県が発行した指定難病特定医療費受給者証又は一般特定疾患医療受給者証をお持ちの方に対し,難病患者見舞金を支給しております。

この難病患者見舞金につきましては,平成20年に制度化し,難病患者の経済的・精神的な負担を軽減し,その福祉の増進を図ることを目的に,月額3,000円とし,本年4月には1,291人に支給いたしました。

御質問のありました,リウマチ疾患につきましては,悪性関節リウマチが,難病に指定されており,難病患者見舞金の対象となっております。

議員御提案の,リウマチ患者に対して難病患者見舞金と同等の支援を実施することにつきましては,リウマチ疾患の症状や患者数,また,難病患者見舞金の増額に関する御提案につきましても,他の自治体の動向に注視しながら,調査・研究を実施してまいります。