日本共産党水戸市議団の田中まさきです。通告に従い一般質問を行います。

1.水戸駅南地区のバリアフリー化について

はじめに、水戸駅南地区のバリアフリー化について、質問します。

水戸市が、2018年3月にさだめた「バリアフリー基本構想」は、計画期間10年のうち、前半が間もなく終了し、これから後半に移ろうとしています。

この構想では、水戸駅南地区のうち、市道駅南4号線~これは市役所南側の道路ですが、この北側を重点整備地区としています。

水城高校下の白梅2丁目交差点から、駅南平和公園の南側を経由して、すずかけ通りまでの区間も、重点整備地区ですが、いまだにバリアフリー化されておりません。

この区間の歩道は、車道より20センチほど高い、マウンドアップ型で、歩道の幅は140センチです。

その中に、幅40センチの側溝があり、さらにその上に高さ10センチの駅南蓋と呼ばれる側溝のフタがのっています。

ところどころ電柱もあるうえに、民地の出入り口などでは、歩道が傾斜しています。

車の出入りに支障があるため、アスファルトやコンクリートによるスロープや、鉄板などが設置されている場所も多く、バリアフリーとは程遠い現状です。

医療機関も複数ありますが、車いすでの通行はとてもできず、足の不自由な方は転倒しやすい危険な状態です。

そこで、市が重点整備地区に指定している以上、少なくとも計画期間内に、あと5~6年のうちに、バリアフリー化すべきと考えますがいかがでしょうか。

特に、この地区特有のカマボコ型の「駅南蓋」は、バリアフリーにとっても、雨水の排水にとっても、大きな障害となっています。

駅南水戸市の玄関口です。全国にも例のない特注品だそうですが、「すみやかに解消する」という前向きな答弁を求めるものです。

答弁:建設部長

田中議員の一般質問のうち,水戸駅南地区のバリアフリー化についてお答えいたします。

水戸駅南地区における道路のバリアフリー化につきましては,平成30年3月に策定した「水戸市バリアフリー基本構想」に基づく「水戸市バリアフリー特定事業計画」により,平成30年度から令和5年度を前期,令和6年度から令和10年度を後期として整備を実施しているところです。

この前期特定事業計画に基づき,これまでに当該地区においては,市役所本庁舎周辺道路である市道駅南4号線や市道駅南45号線のほか,都市計画道路3・3・175号梅戸橋桜川線などのバリアフリー化が完了しております。

後期の整備につきましては,幹線市道2号線駅南大通りのうち駅南中央交差点から県民文化センター入口交差点までの延長約640mの整備を位置付けているところであります。

議員ご質問の市道駅南4号線のうち,水城高校前の白梅2丁目交差点からすずかけ通りまでのバリアフリー化についてですが,この区間の歩道は車道よりも一段高いマウンドアップ形式に加え,民地境界には,側溝の上に駅南蓋が設置されていることから,その高さに合わせた沿線利用がなされているほか,電柱や標識が歩道内に立ち並んでいることなど,バリアフリー化に向けて解決すべき課題が多々あると認識しております。

しかしながら,令和10年度までにつきましては,計画の優先順位に従い,駅南大通りの整備を進めて参りたいと考えております。

このため,当該路線を含め,水戸駅南地区の他の路線につきましては,今後改めて,令和11年度以降の整備について計画改定の中で整備路線の優先順位や整備手法など様々な視点から検討してまいります。