2013年9月定例議会における田中まさき議員の一般質問の全文は以下のとおりです。


日本共産党水戸市議団の田中まさきです。通告に従い一般質問を行います。

Contents

1.雨水排水対策について

はじめに、雨水排水対策について質問します。本定例会に、駅南排水樋管2箇所にポンプを設置し、雨が降った場合に桜川に強制排除する補正予算が上程されました。2箇所で4億2000万円です。
これまで市役所周辺の駅南地区は強い雨が降るたび道路が冠水し、歩行者はもちろん、車の通行にも支障をきたすことが度々ありました。昨今の集中豪雨によってその頻度は高まっています。
そもそも水戸市の駅南地区の雨水対策方針は二転三転してきました。平成13年の「公共下水道基本計画書」では、千波大橋下の公用車駐車場に駅南雨水ポンプ場をつくり、内水を桜川に排除する計画でしたが、事業費は75億円を要するとして見送られました。
平成17年の計画では、駅南平和公園や市役所駐車場に調整池をつくり、桜川へポンプ車で排水する計画でしたが、調整池建設で約40億円、枝線整備などに約70億円が必要だとして着手されず、事実上放置されてきました。市役所現在地建て替え方針が決定した中で、これ以上の先送りは許されません。
この間、南消防署付近や平和公園南側の市道駅南4号線でも道路冠水が発生し、その延長にある備前堀に近い白梅4丁目では床下床上浸水の被害も発生してきましたが、再発防止が急務です。
今回ポンプが設置されるのは駅南小橋下流の駅南排水樋管と、美登里橋下流の駅南第2排水樋管ですが、2カ所で合わせて毎秒最大3.25トンの排水が可能となります。しかしこれは樋管のゲートを全開にした時の毎秒6.7トンと比べ半分です。
そこで、今回の工事でどの程度雨水による被害が改善されるのかお答えください。特に市が基準にしている1時間50ミリの雨が降った場合はどうなるのか、工事を行っても冠水がさけられない場所はあるのか答弁願います。
また、過去の雨水計画でも駅南地区の排水路の能力不足が指摘されています。ポンプ設置で桜川へ流せる量が増えても、そこに向かう排水管網が不十分のままでは、十分効果は出ないと思われます。特に、幹線市道2号線=駅南大通りは、車道はじの雨水の飲み込み口が小さく、側溝型への改良など抜本的な冠水対策が必要と考えますがいかがでしょうか。
また、駅南地区特有の駅南蓋の問題です。これは側溝を完全におおう蓋のため、雨が入らず草が生えている場所も多くあります。側溝の敷設替えや清掃が必要であり、予算もとって速やかに実行すべきと考えますがいかがでしょうか。答弁願います。

■岡部建設部長…雨水対策について■

<駅南地区の雨水対策・樋管へのポンプ設置について>
田中議員の一般質問のうち 建設行政についてお答えいたします。
まず,駅南地区の雨水対策について,樋管へのポンプ設置の効果についてでございます。駅南地区の現状につきましては,農業用水を備前堀へ導水するかんがい期には桜川の水位が高くなることから,駅南排水樋管及び駅南第2排水樋管からの排水に支障をきたしております。そのため,柳堤堰下流の柳町排水樋管1箇所からの排水となるため,ゲリラ豪雨の際には,駅南地区で5か所を超える道路冠水が発生し,車両の通行にも 支障が出ている状況でございます。今回 定例会に提出させていただいております補正予算で,駅南排水樋管及び駅南第2排水樋管にポンプを設置し,桜川に雨水を強制排水することにより,1時間当たり50.3ミリメートルの降雨があった場合でも,主要な道路については,車両の通行に支障がない程度まで,冠水被害を軽減することを目的としております。また,被災した管きょや側溝の修繕も併せて実施しており,総合的な対策で,より効果的な雨水対策を実施してまいります。
<白梅地区・幹線市道2号線(駅南大通り)の排水対策について>
次に,白梅地区,幹線市道2号線(駅南大通り)の排水対策についてでございますが,昨年度,備前堀に隣接する白梅4丁目地内で,道路上に溢れた雨水を,備前堀へ直接排水する管きょを設置したところでございます。今後も さらに,浸水被害を軽減するために有効な対策を検討し,実施してまいります。次に,議員ご提案の駅南蓋の側溝改修については,工事の際に民有地との段差を考慮し,改修可能なものについてはU型側溝へ布設替えしているところでございます。また,幹線市道2号線の排水を側溝型へ布設替えすることについては,ポンプゲートを始めとした流下機能改善の効果を見極めながら,必要箇所について検討してまいります。

2.農業集落排水事業について

(1)農業集落排水事業の進捗について

次に農業集落排水事業について質問します。生活排水ベストプランでは、公共下水道、農業集落排水事業、合併浄化槽を区域をわけて整備するとしています。農業集落排水事業は、生活排水による農業用水の汚濁防止のため、旧水戸地区12地区、旧内原地区5地区の合計17の区域が設定されています。
これまで13地区が供用開始、既存施設の維持管理も実施される一方、内原南部地区など4地区が未着手です。そこで、当初計画と比べた進捗状況と今後の事業推進の考え方を伺います。

(2)田谷・下国井・上河内地区の要望について

次に未着手のうちの一つ、田谷・下国井・上河内地区の要望について伺います。この地区では平成21年12月13日に、農業集落排水事業推進委員会の設立準備会が結成されました。
その後平成21年12月18日、当時の加藤市長あてに提出された整備に関する要望書には、住民の「8割が賛意を示し、集落排水事業の採択にむけて取り組んでいく。一日も早く実現するよう要望申し上げます」とあります。計画戸数738戸、計画人口は2760人で基準は満たしていますが、4年間進展がないのは何故でしょうか。
住民には、市が整備手法の検討をしている旨、説明されているだけです。一般的には、地区を決定し事業採択までに5年、その後整備に7~8年かかると言われており、方針が示されぬままでは時間が経過するばかりです。いつからどのように整備をすすめるか、市が具体的計画を示す必要がありますが見解をお伺いいたします。

■岡部産業経済部長…農業集落排水事業について■

<農業集落排水事業の進捗状況について>
田中真己議員の一般質問のうち,農業集落排水事業についてお答えいたします。まず,本市の農業集落排水事業につきましては,昭和62年度の平須地区から順次整備を進め,本年4月より供用開始した内原北部地区を含め,全部で13地区,約1万8千人を対象に供用しております。また,既存の処理施設の中で,供用開始後20年以上経過する地区では,改修計画を立て順次進めており,今年度におきましては下入野地区で取り組んでいるところであります。
<田谷・下国井・上河内(かみがち)地区の要望について>
次に,田谷・下国井・上河内(かみがち)地区の要望につきまして,お答えいたします。
田谷・下国井・上河内地区の生活排水処理につきましては,受益面積約263ヘクタール,受益人口約2,760人として計画しているところでありますが,人口の減少や集落形成,社会経済情勢など,状況が大きく変化していることから,当地区を含め今後の農村地域における汚水処理のあり方について見直しを進めているところでございます。その見直しに当たりましては,農村集落の集積状況や地域住民の意向,処理方式による経費の比較などを総合的に勘案し,より効率的,経済的な整備手法の検討を行い,市民が快適に暮らせる生活環境の創出を目指していきたいと考えております。

3.大工町再開発について

次に、大工町1丁目市街地再開発事業について質問します。
今年5月にオープンし、すでに3ヶ月が経過しました。しかし、業務棟テナントビルは1階から5階まで空いたままです。
「大工町、水戸のあかりを灯す(TOMOS)」という趣旨でついたトモス水戸という名称にもかかわらず、残念ながら夜は真っ暗です。
そもそも都市再開発法は、事業の完成以外には施工主体である再開発組合の解散を認めていませんが、市は今年度中に精算業務を行い、再開発組合を解散するといいます。テナントビルが空いたまま「事業が完成」なのでしょうか。今年度の補助目的と金額も答弁願います。市の再開発補助金交付要綱の第1条は「土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新を図るため、(中略)事業を施行するものに、補助金を交付する」とあります。それが成し得ていない現状は要項違反であり、第11条にもとづいて、補助金返還を求めるべき事態ではないでしょうか。
8月23日の都市建設委員会で、この問題に関する私の質問に市は「業務棟・テナントビルについては9月までにテナントを決めるべくフロンティア水戸を指導する」と答弁しました。しかし、契約は1件も結ばれていないとのことでした。そこで、本当に今月中に埋まる見通しがあるのかお答えください。
フロンティア水戸の募集要項によれば家賃が1坪1万2500円です。ワンフロア350坪を借りれば月440万円の家賃です。ワンフロアの敷金は賃料1年分で4200万円であり、今時こんな賃料を払う事業者がいるのでしょうか。家賃は高すぎるとの評価を聞きますが、市の認識はいかがか伺います。
仮に予定通り5月からテナントが埋まっていれば、9000万円の敷金や、ひと月約1000万の家賃収入があったはずです。合計1億円の収入が入らぬままで、フロンティア水戸は最初から赤字経営に陥っているのではないかと思います。市はフロンティア水戸に財政計画を提出させているといいますが、実情をお答えください
8月23日の都市建設委員会では、ホテル161室に対し宿泊客約60%、1日95人の稼働率を見込みながら、実績は1日70~80人で稼働率は40~50%と報告されました。これはオープン記念で特別に安い価格でのことで、そのキャンペーンも7月で終了です。
一般的にシティホテルの採算ラインは稼働率70%で、80%を超えれば合格点とされていることと比べても下回っています。
また、結婚式は5月が10件、6月7件、7月は2件に減少し、8月は1件だけで、これも見込みを下回っています。
フロンティア水戸は、ホテル・業務棟テナントビル・駐車場を再開発組合から買い取るため、3つの銀行から約70億円を借入れており、その返済をしなければなりません。市は、フロンティア水戸に10年間据え置き無利子で1億円を貸し付けていますが、経営悪化で返済困難に陥らないのか、市の見解をお伺いいたします。

■石井都市計画部長…大工町再開発事業について■

田中議員の一般質問のうち,大工町1丁目地区市街地再開発事業についてお答えいたします。
<テナントの見通しについて>
はじめに,テナントの見通しですが,9月末ですと6~7割程度が契約済という状況となりますが,フロンティア水戸においては,具体的な交渉の段階にある相手方もあり,また,それ以外にも幅広く営業活動も展開している状況です。
<テナント料について>
次に,テナント料に関してですが,新築であることや設備の充実等から見て,他の物件と比較しても適正なものと考えております。ただし,今後も「空き」の状態が継続するならば,適宜柔軟に賃料や入居条件を見直す経営判断をするよう,同社に促していきたいと考えております。
<フロンティア水戸の経営状況について>
最後に,同社の経営状況ですが,開業後間もないため償却前損益で見ますと,赤字とはなっておらず,開業後の経営状況としては問題ありません。
また,返済不能や倒産した場合の土地・建物の取扱いですが,現段階から,そのような事態は考えてはおりませんが,そのような万が一の場合は,抵当権者が権利を行使することになります。なお,市からの貸付分は,駐車場部分への第一抵当権で万が一の場合に備えてあります。
いずれにしましても,中心市街地の賑わいの創出など,本事業の目的が達せられるよう,フロンティア水戸に対し,健全かつ安定した経営の継続について,引き続き指導してまいります。

4.ゴミ行政 新ごみ処理施設建設計画について

次にごみ行政について、新ごみ処理施設建設計画について質問します。水戸市は茨城町との境、常澄の下入野地区56ヘクタールの用地に、新ごみ処理施設を建設する計画をすすめています。
これは老朽化した小吹清掃工場に変わって家庭ごみを中心に一般廃棄物を処理する新清掃工場です。3炉合計1日370トンの焼却炉、1日60トンのリサイクルセンター、焼却灰の埋立て約12万8000立米の最終処分場を建設し、ごみ収集車の搬入車両は1日約500台とされています。
現在、計画実行の前提となる環境影響評価、いわゆる環境アセスメントの準備書の縦覧が9月4日まで行われ、その間住民説明会が水戸市下入野・酒門・大場地区のほか、茨城町・鉾田市・大洗町の合計6ヶ所で開催され、今月18日が意見提出の締めきり日です。
これをうけ市は茨城県に準備書を提出し、その後評価書を作成したうえで今年度末に都市計画決定する計画です。来年度に用地取得、27年度に最終処分場建設、28年度には焼却炉建設着工の予定です。

(1)環境影響評価と住民説明について

そこで第一の質問は、市が8月に行った環境アセス準備書の説明会における、住民の意見や疑問はどのようなものがあるのか、住民説明会の状況について答弁願います。ごみ処理施設は必要な施設ですが、いわゆる迷惑施設でもあることから住民合意が重要です。
特に8月23日の茨城町での説明会では、計画全体に対する反対意見も含めた厳しい声が出されました。例えば「ダイオキシンの100%除去は不可能で大気汚染が心配」「後谷川や涸沼の水質汚染につながるのでは」「バグフィルターのダストを薬品で固め最終処分場に入れて溶出しないか」「長岡大洗線など通学路が危険になる」「煙突からの排ガス予測も水戸市側だけ。茨城町で測るべき」など、いずれも当然の声であり、様々な不安と疑問が出されました。
茨城町の小林町長も「出された意見には誠意をもって的確に対応すること」を求める意見書を出しています。
施設が建設された場合、若宮交差点など茨城町内の道路を収集車が通行し、排水も後谷川に放流、焼却炉の煙突からの排出ガスの影響範囲となり、茨城町住民とは密接な関係となります。近隣住民が水戸市に大きな不信感を持ったまま建設などできないと考えます。
少なくとも再度の説明会開催は必要であり、住民に対する市の誠意ある対応を求めますが見解を伺います。

(2)煙突高と知事意見について

第二の質問は、建設される焼却炉の煙突の高さと知事の意見についてです。市は煙突の高さを59mとしています。しかし計画地は砂利採取場跡地で周辺住宅地とくらべ低く、下入野や茨城町下石崎の住宅地との高低差が2~30メートルもあります。よって住民にとって実質的な煙突高は、半分の30メートル程度になります。
平成23年12月23日の知事意見でも、高低差が大きく、排ガスの大気拡散による地上濃度や最大着地濃度に違いが生じるおそれがあるため、周辺環境への影響をできる限り低減するよう煙突高の検討を行うことを求めています。またダウンウォッシュ、すなわち、煙突から排出するガスの吐き出し速度が小さい場合、煙が煙突の風下の空気の渦に巻き込まれ急激に降下し、排出ガスの汚染濃度が著しく高まる現象があり、これを避けるには、吐き出し速度を速くしたり煙突を高くする方法があると指摘しています。
住民の不安は、ばいじんによる健康や環境への影響です。水戸市は焼却炉の煙突からの影響調査は、1年間行ったと言いますが、春・夏・秋・冬の4回の1週間、測定場所も計画地の境界4箇所だけです。住民はもっと緻密で詳細な測定を求めています。
茨城町や下入野地区など、実際に住民が住んでいる場所での再調査が必要ではないか伺います。煙突高について市は「基準を満たしており問題ない。60メートル以上になると航空法の規制にかかる」と繰り返していますが、問題は住民の安全です。煙突高引き上げを行う考えはないのか伺います。

(3)ごみ収集車の運行ルートについて

第三の質問はごみ収集車の運行ルートについてです。
下入野地区は水戸市の端、茨城町との境にあります。小吹清掃工場はほぼ市の中心に位置していますが、新施設が稼働した場合、ごみ収集はどのようなルートで運行するのでしょうか。
下入野地区に向かう場合に通過地点に位置する吉田小や酒門小、大場小、四中、常澄中などの通学路への影響と安全対策はどうなっているのか、慢性的渋滞の国道6号の横断などの課題はどのような対策をとるのでしょうか。
また、けやき台をぬけて下入野方面に向かう、県道・中石崎水戸線は、若宮十文字など一部茨城町を通ることになりますが、地元は了解しているのでしょうか。市の直営収集車や委託業者は決められたルートを通行しても、民間のゴミ持ち込みなどの場合、市と町の境界を意識せずに近道を利用すると考えられます。狭く危険な広浦小学校の通学路や生活道路が利用されないか、内原方面から下入野に向かう場合、茨城町長岡に出て町内を通過した方が早い、など心配の声をお聞きしました。こうした不安に真剣にこたえることが求められますがいかがでしょうか。

(4)最終処分場と後谷川への排水について

第四の質問は、最終処分場と後谷(うしろや)川への排水についてです。市は焼却炉や最終処分場からの排水は、循環させて外に排出しないクローズドシステムを採用するとしています。
この問題では知事意見は放射性物質による影響について「東京電力福島第一原発事故に伴い、県民の関心が極めて高いことから、準備書において検討を行う必要がある」と明記されています。しかし、公表されている準備書のあらましには、放射性物質のことは一言も書かれていません。これでいいのでしょうか。
また、敷地全体に降った雨水などは調整池を通じて後谷川に放流するとしています。茨城町を流れる後谷川は、周辺の広大な水田地帯の水源であり、涸沼川に合流します。
知事意見でも、「焼却施設や最終処分場から有害物質が後谷川や地下水に流失することがないよう万全な対策を講じる」ことを求めています。観光やシジミ漁はじめ涸沼は町や県にとっても重要な資源であり原風景です。豊かな自然環境をこわすことはあってはならず、どのような対策を考えているのかお答えください。
以上で1回目の質問といたします。

■三宅市民環境部長…新ゴミ処理施設建設について■

田中議員の一般質問のうち,ごみ行政についてお答えいたします。
<環境影響評価準備書の説明会について>
はじめに,環境影響評価準備書説明会についての御質問でございますが,説明会は,8月に,地元下入野町をはじめとする市内3か所,並びに,関係する市町として,鉾田市,茨城町,大洗町のそれぞれ1か所,計6か所で開催いたしました。茨城町で行った説明会においては,91名の住民の皆様の出席があり,施設整備に係る環境保全計画の内容と稼働に伴う環境影響の予測結果等について,説明いたしました。出席者からは,焼却施設の煙突高や最終処分場の水質への影響に関する事項,稼働後のモニタリング計画等について,多数のご質問やご意見をいただきました。
説明会の内容につきましては,県及び説明会を開催した3市町に報告するとともに,県環境影響評価審査会において準備書の審議が行われ,寄せられた住民及び関係市町の意見を勘案して県知事意見が出されることとなっております。これら手続きの進捗を踏まえながら,今後も引き続き,地元下入野町の皆様をはじめ茨城町住民の皆様への情報提供と説明に努め,真摯に対応してまいります。
<煙突の計画高について>
次に,煙突の計画高につきましては,設定した煙突高59mに基づき,現地の高低差のある地形による影響も考慮に入れ,大気質への影響予測を行ったところ,環境基準を大きく下回る予測結果となり,周辺環境への影響は極めて小さいと考えられます。したがいまして,煙突の高さにつきましては,計画通り59mとして整備する考えでございます。
<ごみ収集車の運行ルートについて>
ごみ収集車の運行ルートにつきましては,主要なルートの一つは,水戸南インターチェンジ方面から県道中石崎水戸線,内原塩崎線を通るルートで,茨城町の区間が含まれております。ごみ収集車の走行にあたっては,法定速度の順守,安全運転の励行,さらに,抜け道として周辺の生活道路に入り込むことがないよう,市の収集車はもとより,民間事業者に対しても指導を徹底し,地元の皆様の御理解を求めてまいります。
<後谷川への排水について>
後谷川(うしろやがわ)への排水についての御質問でございますが,施設内で発生する排水については,敷地外への放流を行わず,施設内で浄化しながら循環利用する,クローズドシステムを採用する計画でございます。また,敷地に降った雨水につきましては,調整池で流量の調整を行い,後谷川に放流する計画でございます。施設の稼働後はモニタリング計画に基づき,後谷川の水質を定期的に検査し,測定値につきましては,適宜,地元住民に分かり易くお知らせすることにより,施設の安全性に御理解を頂く考えでございます。