本日(2022年10月5日)、水戸市の高橋市長は『「旧統一教会」に係る市の対応について』とする調査結果を公表しました。これは9月12日、日本共産党水戸市議団の土田きよみ市議が代表質問で調査をもとめたもので、市長は「過去にさかのぼって調査する」と表明したことをうけたものです。同日、共産党水戸市議団は詳細な独自調査の資料を市に提出し、詳細な調査を要求。そのうえで、次の項目を要望しました。

<要望項目>

①WFWP(世界平和女性連合)主催の「留学生日本語弁論大会茨城県大会」は今年2022年が第19回とされており、20年近く水戸や土浦で開催されてきたと考えられる。そこで、水戸市は福祉ボランティア会館や国際交流センターや他の市施設を含めて、過去に何回、貸し出してきたのか調査のうえ明らかにされたい。

②これらの過去の企画等において、水戸市や水戸市教育委員会や外郭団体などが後援・共催・祝電やメッセージの送付、市関係者の出席などを行ったことがあるのか否か、明らかにされたい。

③日本語弁論大会に参加した留学生は、旧統一協会の関連団体とは知らずに参加し、その後に勧誘されて信者になったり、高額な献金などの被害にあうことも十分考えられる。旧統一協会および関連団体に公共施設を貸し出すことを中止することを求める。

④水戸市および水戸市教育委員会として、今後、旧統一協会(世界平和統一家庭連合)およびその関連団体について、企画などへの参加・後援・共催・祝電、寄付の受け入れ、施設利用団体の登録などの一切の関係を持たないことを表明することを求める。

今回の市長の調査結果は、過去10年で市の施設を98回も統一協会の関連団体に貸し出し、そのうち71回と最も貸し出し回数の多い水戸市福祉ボランティア会館では使用料を免除。合計36万6000円の使用料を徴収せず、無料で貸し続けていたことなどが明らかになりました。市は「統一協会の関連団体と知らなかった」としています。

しかし、世界平和女性連合は、統一協会の韓鶴子氏が総裁としてトップに君臨しているダミー団体、同一組織ともいえる団体です。水戸市や外郭団体が長年にわたり、市の施設を貸し出し、同団体の企画に職員が出席していた例もあったことは重大であり、猛省を求めるものです。

また、共産党水戸市議団の独自調査では、10年以上前に水戸市国際交流センターで「留学生弁論大会」が実施されたことがわかっています。今回の水戸市の調査は10年以内のものであり、それ以前に公共施設を貸し出した例があり、今回明らかになった98回もその一部です。

今回、市長は、9月12日に共産党水戸市議団が求めた4点について、①貸出回数は合計98回、②後援や祝電などはない。社協職員が出席したことがある。③今後の公共施設の貸し出し中止。④今後、関係を持たない。と表明しました。今後もこの姿勢を堅持し、反社会的カルト集団である統一協会とその関連団体から、市民を守る立場で行政運営を行うよう強く求めるものです。

日本共産党水戸市議団 団長 田中まさき

220912 共産党水戸市議団の水戸市に対する統一教会問題の調査申入れ書

221005 水戸市長の発表 「旧統一教会」に係る市の対応について

赤旗2022.10.07