中庭次男水戸市議は16年9月市議会の一般質問(9月13日)で、障害者施設殺傷事件を取り上げ、再発防止と水戸市の対応について質問しました。
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〔障害者福祉の充実〕
今年7月、神奈川県相模原市の県立津久井やまゆり園で、元職員が重度障害者19名を殺害し、27名が負傷する最悪の事件となりました。障害者を持つ親は今回の事件について大きなショックを受けると同時に強い怒りを表明しています。
水戸市でも障害者を一個人として尊重、「障害者差別解消法」の趣旨にたち、障害福祉の充実に力をいれるべきでありますが、水戸市の見解をお伺いします。
〔保健福祉部長〕「障害者差別に関する相談窓口を設置する」と答弁
このような悲惨な事件が二度と起ることのないよう全ての市民の人権尊重に取り組んでまいります。障害福祉課と水戸市障害者生活支援センターに差別に関する相談窓口を新たに設置し,相談機能の強化を図りました。
8月に「水戸市障害者差別解消支援地域協議会」を設置し,また市の「職員対応要領」を9月中に10月中に窓口業務などを担当する職員に対して研修を行い,障害を理由とする差別が無いよう適切に対応してまいります。
〔点字ブロック、駅ホームドア設置〕
点字ブロックの設置について質問いたします。
茨城県視覚障害者の生活と権利を守る会は、障害者が安心して横断歩道が渡れるように水戸駅北口、南口など5ヶ所の横断歩道に点字プロックの設置を求める要望書を提出しましたが、いまだに設置されておりません。今後の取り組みについてお伺いいたします。
水戸駅にホームドアの設置など、視覚障害者の安全対策について質問いたします。
今年8月、東京メトロ銀座線の青山1丁目駅で、視覚障害者が線路に転落し、死亡する事故がありました。視覚障害者団体が行ったアンケート調査では視覚障害者の4割がホームから転落した経験があると答えております。水戸市でも視覚障害者団体が水戸駅の安全対策を求める要望書をJR東日本水戸支社に提出しましたがいまだに実現しておりません。転落した場合の退避スペースもありません。水戸市もJR東日本に水戸駅のホームドア設置、駅構内の保安要員の増員、転落した場合の退避スペースの設置を要望してはいかがでしょうか。答弁を求めます。
〔市長公室長答弁〕
中庭議員の一般質問のうち,視覚障害者のための点字ブロックについてお答えいたします。
本市では,新たなバリアフリー基本構想の策定に向け,今年の7月に,「高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に基づき,国,県,市の各道路管理者をはじめ,県警察,鉄道事業者等の関係機関,高齢者団体や障害者団体等で構成する水戸市バリアフリー環境整備推進協議会を設置したところであり,まちなかにおけるバリアフリー環境のあり方等について,検討を進めているところです。
議員御質問の横断歩道上に設置する点字ブロック,いわゆるエスコートゾーンの設置につきましては,昨年8月に県内の視覚障害者団体から御要望をいただき,事業主体となる茨城県警察との協議を開始し,要望箇所を所管する国や県の道路管理者とも協議を行ってまいりました。本件につきましては,バリアフリー基本構想に位置付けを図ることを視野に入れ,視覚障害者のニーズの把握に努めながら,本協議会において,検討を進めてまいります。
水戸駅へのホームドア設置による安全対策についてお答えいたします。
市町村がバリアフリー基本構想を策定するに当たり,国が示している基本方針では,整備目標として,鉄道駅におけるホームドア等の設置について,平成32年度までに優先的に整備すべき駅を検討し,地域の支援の下,可能な限り設置を促進することとしております。
水戸駅の常磐線ホームには,転落した場合の退避スペースも設置されていないことから,視覚障害者を含めた利用者の安全対策について,誰もが安全かつ快適に移動できるよう,協議会で検討を進めてまいります。
以上