新市民会館の完成予定図(伊東豊雄建築事務所)

新市民会館の完成予定図

中庭次男議員は9月13日の水戸市議会本会議の一般質問で、新市民会館建設予定地を時価の10倍で買収しすることは、70億円もの無駄遣だと主張し、計画は白紙撤を求めました。

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中庭議員の質問

新市民会館建設についてお伺いいたします。新市民会館建設予定地は、泉町1丁目であり、ビルや商店、民家などが密集したところに計画されています。

時価30万円(坪)の土地を290万円で買収

市が示している移転補償費が60億円、建物と解体と土地整備が13億円、合計73億円が実質的な用地代となり、坪単価は290万円です。

しかし,泉町1丁目の時価は坪30万円であり、10倍の高値で市民会館の土地を手に入れることになります。

例えば、坪10万円の土地に場所を変更すれば、同じ面積を3億円で購入することができ、実に70億円もの土地代を節約することができます。

建設単価(坪)244万円で豪華建物

新市民会館の建設単価は坪244万円で全国トップクラスの高さで、超豪華な建物ではありませんか。

計画の白紙撤回を

現在の計画を白紙にもどし、場所を変更し、規模も縮小して市民の使いやすい市民会館に改める考えはないのかお伺いいたします。

〔村上都市計画部長の答弁〕

新市民会館の整備につきましては,これまで特別委員会において延べ20回のご審議をいただき,現在の計画となっております。

新市民会館の立地につきまして,水戸芸術館との相乗効果による芸術文化の拠点を形成すること,それにより県都「水戸」の魅力を発信し交流人口を増やすこと,さらに周辺商業施設と連携しながら新たなにぎわいや活力あるまちづくりを推進することが期待できることから,泉町1丁目北地区に決定されたものであります。

市街地再開発事業は,都市再開発法に基づき,密集市街地などにおいて,敷地の統合, 不燃化された共同建築物の建築、周辺道路などの公共施設の整備などにより,都市における土地の合理的利用と都市機能の更新を図るものであり,すべての権利者に対し,公平・公正に進められるものであります。

今後,基本設計に着手することになりますが,事業内容等について,水戸市は準備組合構成員として,また法令に基づき適切に補助金が執行されるよう管理・監督を行う立場として,さらには保留床購入者として,主体的かつ適正に対応してまいります。

いずれにしましても,泉町1丁目北地区市街地再開発事業につきましては,コストや駐車場,施設の使いやすさ等の各課題について1つ1つしっかり精査をし,議会のご意見も伺いながら,早期の完成を目指し全力で事業を推進してまいります。

以上