項目

福島第一原発汚染水問題
レベル3の非常事態
市長は国に抜本的な対策を求めよ

中庭議員が代表質問
中庭議員は9月議会の代表質問で、福島第一原発から高濃度の放射能汚染水問題をとりあげました。
福島第一原発では、放射能汚染水が貯蔵タンクから300トンもれ、タンク付近では2200ミリシーベルトの放射能が測定されました。また、大量の地下水が原子炉建屋地下に流れ込み、日量400トンの放射能汚染水が海に流出しています。
政府も東電も止める見通しがたたず、重大事故を示す国際基準レベル3の非常事態です。
汚染は被曝を拡大し観光・漁業・農業が大打撃へ
 このままでは放射能で海水は汚染され、福島と茨城の漁業・観光・農業も重大な影響をうけます。中庭議員は「茨城の海は福島と隣り合わせ。さらに茨城の魚がうれなくなる」との水戸市内の鮮魚店の声を紹介。高橋市長に対し、以下の3点について、政府に申し入れるよう求めました。①事故収束宣言を撤回すること、②東電まかせにせず、政府の責任で抜本対策を行うこと、③国が財政的措置もとって解決すること。
高橋市長は「国の責任において迅速かつ実効性のある対策が講じられることを強くのぞみます」と答弁しました。

 東海第2原発は廃炉しかない

中庭議員は東海第二原発について、再稼働ではなく廃炉を実現することを求めました。
日本原電の浜田康男社長は今年7月11日の記者会見で東海第二原発は「再稼働をめざしていきたい」と表明し、日本原電は地元東海村の合意もなく、6月18日から防潮堤の建設と原子炉格納容器のフィルター付きベントの設置工事を始めています。
中庭議員は「30キロ圏内に住む100万人は避難場所もなく、避難計画もいまだ策定できない。老朽化がすすみ、橋本昌県知事に再稼働反対、廃炉をもとめる30万人の署名が提出されている」として高橋市長が廃炉の申し入れを行うよう質問しました。
高橋市長は「今回の工事は再稼働につながるものと考えていない。再稼働については厳しい判断をしていく。」と答弁しました。

 障がい児保育の充実を

江尻かな議員は一般質問で、障害をもつ子どもや、特別な支援が必要な子どもへの保育の拡充を求めました。
酒門町にある社会福祉法人 清香会の児童発達支援センター「あゆみ園」は、保育定員50人に対し60人が入所。認可外保育所にも障害児童が入所している状況をふまえ、市立保育所や民間保育園での障害児保育をただしました。教育次長は「市立、民間保育所ともに、集団保育が可能で、かつ日々通所できる中程度までの障害を持つ児童を受け入れている。昨年度は,市立保育所5か所で11人,民間保育所4か所で5人を受け入れている。市立保育所では,障害がある児童に対応するため、嘱託保育士を現在、12か所で27人を配置している」と答弁。

受け入れる民間保育園への補助拡充を
 民間保育園については「市独自に、障害児保育に要する人件費や備品購入費の補助(児童1人当たり月額64,000円)を行っている」と述べ、「今後も、総合教育研究所や療育センターと連携を密にし、障害児保育に係る保育士の研修を充実し,保育の質の向上に努めてまいります」と答えました。

週刊ニュース 2013.9.22  (PDF)