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田中議員が代表質問

田中議員は6月市議会の代表質問で、来年4月からの水道料金値上げ中止を求めて高橋市長に質問しました。

 来年4月値上げへ高橋市長が諮問
水道料金の値上げ中止を

11%~14%値上げで総額5~6億円の負担増
高橋市長は5月30日、水道事業審議会に19年ぶりとなる水道料金改定の諮問を行いました。
田中議員は情報公開請求した審議会資料にもとづき質問。「値上げ率11%と14%の2案あり、来年度の市民負担は11%で約5億円、14%で6億3000万円。5年間では24億円から31億円もの大幅負担増となる。くらし圧迫の値上げはやめよ」と主張しました。

水道会計は黒字なのに
しかも、市の水道事業は23年度5億4600万円の黒字で、累積の黒字は6億1400万円あります。審議会資料でも水道部みずから「資金の不足額が生じていない」と財政の健全性を評価しています。
田中議員は「黒字なのになぜ値上げするのか」と追及しました。

増え続ける給水停止、23年度2600件

市は、水道料金滞納を理由に一昨年度は約2600件も給水停止していますが、値上げで更に増え命に関わる問題も起きかねません。

水余りなのに高い水を買い28億7000万円のムダづかい

田中議員は「市は今年4月から国保税・下水道料金を値上げしたばかり。消費税増税も計画され、市民生活を追い込む水道料金値上げはやめよ」と主張しました。
倉田水道事業管理者は「給水収益の増加が見込めず、企業債(借金)返済が多額。老朽管更新も急務のため料金改定を諮問した」と答弁しました。
田中議員は「市は約6万人分も自前の施設に余裕があるのに、県から全国一高い水を買い続け、年間約1億6300万円、累計28億7千万円も払っている。ムダを続けながら値上げなど到底認められない。受水は即刻やめよ」と主張しました。

基本水量引下げと借金の借り換えの実施を

田中議員は「1か月10㎥の基本水量以下が一般家庭の4割。1か月5㎥に引下げ負担を減らすべき。金利の高い企業債は低い金利に借り換えを」と主張しました。市は12月議会に値上げ条例を提案し、来年4月実施を計画しています。

中庭議員が一般質問

 生活保護の改悪中止を

6月市議会の一般質問で中庭議員は自民党・公明党が今国会に提出した生活保護改悪法案に対する市長の見解を求めました。

保護申請を追い返す水際作戦の合法化

第1に、口頭でもできていた生活保護の申請に、収入などの書類添付を義務づけるなど、窓口で申請を受け付けない「水際作戦」を合法化する。
第2に、扶養義務者である親・兄弟・子どもの資産や収入を調査する権限を福祉事務所に与え、本人の同意なしに貯金・給料が調べられ、扶養が強要されることで親族関係の悪化を招き、申請をためらわせる。

餓死者、孤独死、自殺をふやすことになる

第3に、生活保護の捕捉率(受給できる人のうち実際の受給者)は約2割。水戸市で生活保護の相談は1,462件ありながら、申請は684件の47%。法改悪で一層申請しにくくなり、餓死者、孤独死、自殺者を増やすことになる、と指摘しました。
秋葉保健福祉部長は「今国会に提出されている生活保護改定案の動向を見守っていく」と答弁しました。

 江尻議員が一般質問

 原子力防災 住民避難の実効性は?

江尻議員は6月議会の一般質問で、「東海第二原発で重大事故が発生したら、27万人の市民を安全に避難させることは実行可能なのか。福島原発事故で情報隠しが大問題となったスピーディ(SPEEDI:緊急時放射能影響予測システム)は、市町村にきちんと情報が提供されるのか」と質問しました。
市民環境部長は「迅速かつ的確な避難を行うために、国が避難指示を発令する前から準備に取りかかる。スピーディは必要な情報であり、市町村への提供を要請していく」と答弁。

放射線量測定が停電でストップ

江尻議員は「3・11では、水戸市内の3カ所(石川、吉沢、大場)を含め県内各地にあるモニタリングポスト(放射線量観測局)が、停電で2日間測定できなかった。改善すべきだ」と主張しました。
市民環境部長は「空間放射線量の測定値は、住民の防護対策に必要不可欠な情報であるので、県に停電対策の改善を求めていきたい」と答弁しました。

週刊ニュース 2013.6.30(PDF)