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<田中議員>

3.開発行政

水戸駅前三の丸地区再開発及び泉町・南町マンション開発(優良建築物整備事業)について

このように、保育所など市民に身近な施設の多くが老朽化が進んでいる一方で、けた違いの税金が投入されているのが再開発です。水戸駅北口再開発と、泉町・南町の優良建築物整備事業の3つの総事業費は206億円。これに対して、補助予定額は58億5000万円にもなります。事業の実態は、大手ゼネコンによる高額なマンション建設であり、私達は税金投入の中止を求めてきました。

しかし、今定例会には水戸駅前再開発に約1億4600万円の補助を増額する補正予算が提出されています。この間、全国的に資材価格や工事費の高騰を理由とした再開発への補助増額が相次いでおります。今回の補正理由と事業の現況、さらなる補助増額はあるのか伺います。

また、泉町・南町にマンションを建設する優良建築物整備事業の事業者について、情報公開請求したところ、いずれも穴吹工務店が施工することがわかりました。

泉町は事業費37億円に対し補助5億3000万円、南町は事業費48億円に対して補助7億2000万円、あわせて12億5000万円もの補助を、同時期に同一業者に補助することは、公共事業のあり方として問題ではないでしょうか。

特に、南町の旧プリンスビルをめぐっては、約4500万円の行政代執行費用や税の未払い問題もあった物件であり、市民の理解は得られないものと考えます。物価高騰でくらしが大変な中、多くの市民に無関係な高額なマンション建設への税金投入は中止を求めますがいかがか、答弁ねがいます。

 

<答弁者:高橋市長 開発行政について>

本市では国道50号を軸とした都市核において,まちなか居住や企業誘致を推進するなど,商業,業務,居住をはじめとする様々な都市機能の誘導を図りながら,にぎわいの創出に取り組んでおります。

そのような中,水戸駅前三の丸地区の市街地再開発事業や,泉町1丁目広小路地区と南町3丁目北地区の優良建築物等整備事業は,中心市街地の活性化に加え,まちなか居住の促進や災害に強いまちづくりが図られるとともに,税収面でも大きな効果が得られるものと認識し,支援を行っているところでございます。

この3事業に対する補助金としましては,これまでに交付した額も含め,合計で約58億円を見込んでおります。現時点において,補助金総額を増額する予定はありませんが,補助金の一部には,昨今の物価高騰により増加する建築工事費の一部を国が全額補助するものも含まれていることから,引き続き,国の動向を確認しながら,適切に対応してまいります。

3事業のうち,水戸駅前三の丸地区市街地再開発事業については,8月末現在,20階建てとなる住宅棟の9階付近の建築工事と駐車場棟の基礎工事が進められております。

この度の補正予算における補助金の増額につきましては,建築工事が当初の予定よりも早く進められており,国の補助金も増額されたことに伴い,来年度分の事業費を前倒し計上するものであり,補助金総額が増えるものではございません。

また,2つの優良建築物等整備事業につきましては,事業計画の内容を踏まえ,公共性の有無をはじめ,様々な観点から総合的に検討し,地権者等で構成する共同事業体に対し補助することを判断したものでございます。なお,南町3丁目北地区における市に対する債務については,既に全額返済されたことから,現在,補助金の交付申請に係る手続きを進めております。

私は,まちの顔である中心市街地を一種の公共財と捉え,民間の事業に対しましても,魅力の向上や地域経済の発展等に資するものについては可能な範囲で支援を行い,地区全体の底上げを図っていくことが必要であると考えており,これは「水戸市中心市街地活性化基本計画」における理念でもあります。そのため,水戸らしいコンパクトな都市構造の構築という観点からも,現在進められている3事業については,財政の健全性を確保しながら支援を行い,快適な市街地環境の形成や新たなにぎわいの創出を図ってまいりたいと考えております。

「みらいに躍動する魁のまち・水戸」の実現に向け,今後とも,都市機能の強化や居住の誘導を図るなど,県都にふさわしい魅力と活力あふれる中心市街地の再生に取り組んでまいります。