今週号の内容;・これでいいのか 水戸市の4大プロジェクト 東町運動公園は80億円?
100億円超えは必至!?、ずさんな財源計画。これで進めていいのか?、知事の「できる限り支援」は、わずか2割!?、駐車場・アクセス道路・外構工事は一体いくら?
・8・15終戦記念日 戦争法廃案を訴える

これでいいのか 水戸市の4大プロジェクト
東町運動公園は80億円?
とんでもない
●「資材高騰でさらに増える」
●「駐車場・アクセス道路・外構工事は含んでない」 水戸市の答弁(8月10日)

100億円超えは必至!?
市が建て替えを行う東町体育館の特別委員会が開かれ、建設費や財源問題で紛糾しました。これまで建設費は総額80億円と言っていた水戸市ですが、資材高騰でさらに増えるうえ、周辺工事は別だというのです。
市民の声は…
「まるで国立競技場じゃないか…」「つくばでは運動公園白紙撤回ですよ」「なんで県の施設を市民の税金で?」

ずさんな財源計画。これで進めていいのか?
<概算事業費>
●設計費    1.5億円
●解体費    3.0億円
●工事監理費  1.0億円
●工事費   74.5億円
合計    80.0億円
<想定財源>
●国庫補助金  20~10億円
●県補助金   14~20億円
●市 市債   42~43億円
一般財源   4~7億円
合計       80億円

80億円としている建設費の財源がきわめていい加減です。国、県、市それぞれの負担額の幅がありすぎて全く不明確です。
あてにできるのかできないのかもまともな答弁がありません。
平成31年度まで、あと3年で完成させるといいますが、財源なき暴走ではないでしょうか。
子ども達に親しまれてきたプールが今夏で廃止されてしまいます。市議会にはプール存続を求める陳情が出されています。

知事の「できる限り支援」は、わずか2割!?
県営だった施設を市が引き受けて整備するのに、橋本知事は「できる限り支援する」と表明し、県と市の「覚書」第2条にも明記されています。
しかし、県補助は体育館本体だけの80億円に対して14~20億円(18~25%)だけです。
一方で、市負担は46億円から50億円(60%)です。
あきれたことに、市は「県が土地(約16億円)を無償譲渡するので、県負担は約30~36億円となり、市の実質負担額と同程度となる」と説明しました。
無償譲渡を県の負担額に繰り入れるとは、ご都合主義も甚だしいものです。これ以上県に要求する気がないのでしょうか。
そんな机上の計算をしても、市の負担が50億円を超えることは明らかです。
元々県営であり、県が整備すべきではないでしょうか。

駐車場・アクセス道路・外構工事は一体いくら?
市の説明で、80億円は体育館本体だけで、①駐車場、②外構工事、③テニスコート、④アクセス道路の整備費が入っていないことが明らかになりました。
田中議員は「駐車場やアクセス道路はすべて市負担なのか。1円も国や県の補助はないのか。」と質問しましたが、答弁はありませんでした。
このままでは市の負担増大は必至です。
80億円は、市民になるべく少ない事業費に見せかけようとするウソの宣伝です。
田中議員は「80億円という説明、宣伝はやめるべきだ」と主張しました。あまりにずさんな計画に多くの議員から質問が相次ぎました。
これからも厳しくチェックしていきたいと思います。

8・15終戦記念日 戦争法廃案を訴える
8月15日の終戦記念日、水戸京成百貨店前で、日本共産党市議団は街頭演説を行いました。
阿部首相の「戦後70年談話」を厳しく批判し、憲法9条違反の戦争法案を必ず廃案にしようと訴えました。

日本共産党 水戸市議団ニュース
2015年8月 No.617
発行/日本共産党水戸市議団
水戸市中央1-4-1臨時議会棟内
TEL029-306-9793 FAX029-306-9796

週刊ニュース 2015.8.23(PDF)