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<田中議員>
5.教育行政について
(1)修学旅行など宿泊行事の経済的負担軽減について
次に、修学旅行など、子ども達の一生の思い出ともなる宿泊行事の、経済的負担の軽減を求めて、質問します。水戸市では、今年度まで中学2年生の「船中泊を伴う自然教室」が行われ、今年も5月に実施されました。
来年度からは、船中泊をやめて、「新たな自然体験教室」を実施する方針で、現在、中学1年生の段階から,実施に向けた話し合いを行っているとのことです。船中泊は4泊5日で保護者負担は平均51,000円、来年度からの「新たな自然体験教室」は2泊3日、35,000円以内で企画するとのことですがこれも決して安い金額ではありません。
また、中学3年生が対象の京都・奈良方面への修学旅行について、今年度の保護者負担は約8万5000円であり、これは全額保護者負担です。前年度の6月頃から2月頃まで毎月1万円程度の積み立てを保護者が行わなければならず、大きな負担です。
一方、この中学生の修学旅行費用については、長引く物価高騰への対策や子育て支援の拡充として、今年度から無償化に踏み出す自治体が広がっています。特に東京23区内では葛飾区、墨田区、荒川区、品川区が無償化に踏み出しました。
水戸市も子育て世帯への経済的支援として無償化してはどうか、見解を伺います。
<答弁者:教育長>
(1)修学旅行など宿泊行事の経済的負担軽減について
田中議員の代表質問のうち,教育行政についてお答えいたします。
はじめに,修学旅行など宿泊行事の経済的負担軽減についてでございますが,本市では,調和のとれた健全な心身の育成を図ることを目的として,これまで,「船中泊を伴う自然教室」や修学旅行などの宿泊行事を実施してまいりました。「船中泊を伴う自然教室」におきましては,水戸らしい特色ある教育活動の一つとして,平成5年度から市内全校の中学2年生を対象に,船による移動と北海道の豊かな自然を体験する活動を実施してまいりました。
しかしながら,これまでの船中泊は,生徒の自主性を育む事業ではございますが,活動場所や活動内容,実施期間など枠組みが決まっており,生徒が主体的に企画し,決定する活動が限られておりました。 また,船という限られた空間で約19時間に及ぶ,長い時間滞在することへの健康面への懸念もあり,特に帰路において,相当数の生徒が健康を害したり,飛行機による帰宅を余儀なくされた事例もございました。 さらに近年は,価格高騰により宿泊料金やバス料金等が値上がりし,年々保護者負担が大きくなっております。
そこで,船中泊による自然教室の在り方を見直し,「船による移動」や「北海道」にこだわらず,行き先や活動内容を生徒自ら決定することで,これまで以上に,生徒の主体的な活動を促し,自主性や判断力を育む,より教育的意義の高い「新たな自然体験教室」へ令和8年度から移行してまいります。
保護者負担につきましては,令和6年度の平均負担額が4万7千円でございましたが,新たな自然体験教室は,3万5千円以内で企画することで,生徒の経済感覚の醸成を図るとともに,引き続き,本市から支援を行うことで,保護者の経済的負担の軽減につなげてまいります。
また修学旅行は,中学3年生を対象に5月から6月にかけ2泊3日で実施しており,行き先などは,学校長会が設置する水戸市修学旅行委員会の協議を踏まえ,各学校の裁量により決定しております。
本市の中学校は,関東地区公立中学校修学旅行委員会に加入していることから,同時期に修学旅行先を関西方面にした場合,新幹線の利用について,修学旅行専用列車を確実に確保するとともに,新幹線の割引を受けることで,保護者負担の軽減を図っているところでございます。
しかしながら,近年の物価高騰やオーバーツーリズムにより宿泊料金や食事代が上昇するとともに,エネルギー価格の高騰や人手不足により,バス料金やタクシー料金も値上がりし,保護者の負担が大きくなっております。本市の一人当たりの平均旅行費用は,コロナ前の令和元年度の約7万2千円に比べて,令和6年度は,約8万1千円と,5年間で約9千円上昇いたしました。
そのため,令和7年度からは,水戸市学校長会で統一を図り,保護者負担額の上限を定め,過度な負担とならないよう努めているところでございます。
さらに,水戸市学校長会において,修学旅行先や活動内容の見直しを検討しており,9月には,小学5・6年生とその保護者を対象に,修学旅行先や費用面に関するアンケート調査を実施してまいります。 今後におきましても,生徒や保護者の意向を踏まえ,水戸市学校長会と連携を図りながら,保護者の経済的負担に配慮し,教育的効果が高く,豊かな学びとなるよう,さまざまな方策を検討してまいります。
<田中議員の再質問>
修学旅行について、昨日8日、市内小学5・6年生の保護者あてに「令和10・11年度、修学旅行に関するアンケート」が一斉送信され、驚いた保護者から連絡がありました。
物価高騰やバス・タクシー不足などを理由に、選択肢が5つ。主なものは、「今の8万5000円が増えても奈良・京都に行く」「行先を東北・上越・北陸などに変更する」「修学旅行は実施しない」などから選べというものです。
無償化の自治体も増えている中、子どもと相談して、増額か、行先変更か、中止かを迫るアンケートは、あまりに冷たい対応ではないか、と思います。
連絡をくれたお母さんは「上の子は船中泊、修学旅行も奈良・京都に行けるけど、下の子はどちらも無理なんてありえない。せめて一部でも補助して頂いて皆が行けるようにしてほしい」と話していました。この声にどうお答えになるでしょうか?経済的支援を求めて質問を終わります。
<教育長の再答弁>



