水戸市が推進してきた大工町1丁目市街地再開発事業は、ホテル・テナントビル・マンション・駐車場からなる開発で、4月24日に竣工式、5月からオープンです。
市は、平成25年度予算も含め、総額40億2296万2000円(国24億2548万1千円、県3億8983万3千円、市12億764万8千円)もの税金を投入してきました。

しかし、地上7階の業務棟・テナントビルは、約8000m²の延床面積のうち、6割しかテナントが決まらず、がらがらの状態です。
1階の3分の2は再開発組合の中心である水戸信用金庫の大工町支店ですが、それ以外の店舗は未定です。2階と4階の半分は医療関係ですが半分はどちらも未定、3階と5階はまるまる空いています。6階は水戸信金子会社とオフィス、7階はオフィスが決まりましたが、いずれも市内の事務所から引っ越してきただけとのことです。

昨年9月市議会の代表質問で田中議員は「空きビルに莫大な税金投入はやめよ」と追及したのに対し、高橋市長は「完成時に空き室が発生することがないよう指導する」と答弁しましたが、埋めようがないのが実態です。
ホテル・ザ・ウエストヒルズ水戸は、10階建て161室、レストラン128席、チャペル式の結婚式場もある大型ホテルです。3月15日の都市建設委員会で田中議員が「既存ホテルの経営圧迫になるのではないか」と質問、再開発事務所長は「偕楽園の来客など新たな顧客開拓に期待している。結婚式場は他のホテルと競合するかもしれない。」と答弁しました。