次に、学校施設の老朽化と改修について伺います

先日、地元の小中学校を見学してきました。各学校がそれぞれに特色を持った教育に取り組んでいる様子や、子どもたちの元気な挨拶や活動に、水戸市の未来に希望を感じました。
ところが、残念なことに、施設を見ると、中には損傷や不具合が多々あり、ひどく老朽化している学校もありました。子どもたちもよく掃除をし、先生たちも工夫して危ないところは補修したりもしているのですが、とても追い付かないとのことでした。
子どもたちが安全に健やかに学ぶ環境を整えるのは、まさに市の責務です。
一刻も早く改修なり整備をすすめるべきですが、学校施設の整備や改修計画について現在の状況を伺います。

写真[1]

写真[1]

また、今回、一番気になったのが石川小学校です。かなり老朽化しており、中でもトイレの状況がとてもひどく(写真[1])この写真ですが、子どもたちもしっかりと清掃し、きれいに使っているのですが、古い配管などのせいと思われますが、悪臭が充満している状態です。この目の前にも教室があり、トイレの前の教室で過ごす児童は、毎日、とても不快な思いを強いられています。

写真[2]

写真[2]

また(写真[2])これは外壁の様子ですが、校舎全体が、このようにツギハギだらけの塗装になっています。耐震補強のためということで、予算の関係で工事部分だけしか塗ってもらえなかったという話でしたが、外から見ても、いかにもボロボロな学校という感じがして、よい環境とは思えません。他にも、床や階段などに破損や不具合も多く、これらの状況から、ただちに全面的に改修するべきではないでしょうか。改修計画について伺います。
水戸市の未来の希望である子どもたちの学校生活が、安全でのびやかに、心豊かなものとなるよう教育環境を整えることは、最優先で取り組む課題であり、予算の拡充をもとめます。

答弁 教育部長
 土田議員の一般質問のうち教育行政についてお答えいたします。
学校施設につきましては,これまで,安全性を最優先し,耐震補強に特化した事業を集中して実施してまいりました。改築を進める学校を除き,平成26年度までに構造材の耐震補強工事を完了するとともに,現在は,本年度中の完了を目指して,非構造部材の耐震化に取り組んでいるところであります。
一方,経年による建物の損耗や機能低下に対する復旧につきましては,必要に応じた部分的な改修等を行い,施設の維持管理に努めてまいりました。
しかしながら,施設の老朽化に伴う広範囲に及ぶ外壁の損傷や各種配管類の更新等につきましては,部分的な改修では解決が困難であるため,施設全体を対象とする抜本的な老朽化対策が必要であると認識しております。
この改修を進めるに当たっては,建物の耐久性を高めながら老朽化対策を行う大規模改造事業の実施が効率的かつ効果的であることから,長寿命化型大規模改造事業を水戸市第6次総合計画に位置づけております。
事業の実施に向けては,施設の経過年数,これまでの改修の程度,さらには,安全面や機能面での不具合の発生などを総合的に検討し,年次的・計画的に学校施設の改修に取り組んでまいります。
石川小学校につきましては,平成27年度を初年度とする3か年実施計画において,長寿命化型大規模改造事業の対象施設に位置付けたところでございます。
今後とも,計画的な大規模改造事業や適切な改修による施設設備の維持管理を進め,よりよい教育環境の創出に努めてまいります。