次に、新たな施設整備について伺います。

4大プロジェクトには莫大な税金をつぎ込む一方で、水戸市には、多くの市民が願っている市民生活に必要で役立つ施設が足りません。例えば、子育て世代からは、わんぱーくやハミングパークのような子育て支援センターがもっと行きやすい場所にもほしい、子どもが増えている地域に新たな図書館が必要など、市民からの要望がたくさん寄せられています。こうした施設の整備にかかる予算規模を考えれば、今、無駄なハコモノ計画となっている新市民会館計画を見直すだけで、どれほどの施設が実現できることでしょう。

その中から、屋外市民プールの再整備について伺います。青柳市民プール、東町プールが廃止され、もう4年も、水戸市に屋外市民プールがない状態が続いています。水戸の子どもたち、市民にとっても、夏の間、水に親しみ気軽に自由に泳げる市民プールは、本当に必要な施設です。学校プール開放の利用は年々増え、今年は8180人もの利用があったとのことですし、多くの方が他市のプールを利用しています。しかしながら、学校プールでは、中学生や高校生、大人はなかなか利用できませんし、他市のプール利用も、例えば、いこいの村涸沼では、子ども600円、大人1000円。付き添いで自分は泳がなくても大人は1000円の入場料をとられますから、家族連れには大きな負担です。市内に、未就学児から大人まで誰もが気軽に利用できる屋外市民プールを、一日も早く再整備すべきです。東町プール廃止の際には存続をもとめる多くの署名が提出されましたし、市民からの要望も大きい施設です。また、青柳プールの廃止で、飛び込みをやっていた人たちは練習ができずに、笠松プールに行っています。青柳市民プールのように、子どもが遊べるプールから大人が泳げるプール、水泳大会や飛込みもできるような複合プール施設の再整備が、水戸市に必要だと考えますがいかがでしょうか。

(参考)学校プール開放利用者推移

平成28年(5校4520人 29年(6校)5153人 30年(7校)6949人 令和元(7校)8180

答弁:市民協働部長

次に,屋外市民プールの再整備についてお答えいたします。

本市では,年間を通して,市民誰もが気軽に水と親しみ触れ合うことのできる環境の充実を図るとともに,市民の競技力の向上や大規模大会の開催と誘致に取り組むため,水戸市第6次総合計画-みと魁プラン-に「新たな屋内公認プールの整備」を位置付けたところであります。

新たなプールの整備に当たっては,整備後の管理運営費も含め,多くの事業費を要することから,学校開放プールの状況に加え,これまでのプールの利用状況や大会参加者数,財源の確保策等を十分考慮しながら,機能,規模をはじめ,様々な観点からプールのあり方について検討しなければならないと考えております。

議会におかれましても,水泳競技施設等調査特別委員会が設置されたところであり,特別委員会での議論を踏まえるとともに,市民ニーズや競技団体のご意向も確認しながら,検討してまいります。