次に、市役所新庁舎建設工事について伺います。以前にも質問をしましたが、あちこちに散見される不具合や、早くも劣化した状態の床や壁等、本当に工事費用に見合った適正な工事が実施されたのかという疑問と不信感がぬぐえません。例えば(写真)これは地下駐車場ですが、このように表面がはがれ、ラインもボロボロになっています。できたばかりの駐車場が、わずか数か月でこんな状態になるなど普通に考えればありえません。工事の問題なのか、材の問題なのか、いずれにしてもこれは瑕疵ではないのでしょうか。

また、この夏、エレベーターが暑すぎると多くの市民の皆さんから苦情をいわれ、私も実感していますが、どういうことでしょう。古いビルならまだしも、いまどき、空調のきかないエレベーターなどめったにありません。これが197億円もの巨額の費用をかけた新庁舎なのかと。建設したのは大手ゼネコンの大成建設です、このクオリティはなんなのでしょう。雑な仕事をしたのか、設計ミスなのか、いいかげんな工事をされたのなら、速やかに改善、改修を求めるべきですし、水戸市としてどういう判断をされているのかを伺います。7月の入札調書で、本庁舎環境設備設置という工事を、大成建設が2800万円で落札していますが、これも、そもそも当初の工事の問題ではないのでしょうか。巨額の工事費で請け負った庁舎の不具合を改善するための工事が、今後、次々とまた大成建設で請け負うことになるとしたら、あまりにずさんでお手盛りな工事だったと考えざるを得ませんが、いかがでしょうか。莫大な税金を投入し、完成後、1年もたたない不具合です、建設会社の責任で改善させるべきであり、さらに血税をつぎこむなど許されないと考えます。

答弁:総務部長

土田議員の一般質問のうち,市役所新庁舎の建設工事についてお答えいたします。

本庁舎地下駐車場の路面塗装の剥離についてでございますが,議員御指摘のとおり,地下駐車場の一部で路面塗装の剥離が発生している状況であり,修繕が必要であると認識しております。

修繕に関しましては,塗装剥離の原因が施工時の気温や湿度等の環境条件によるものと考えられ,このようなものについては施工業者の責任において実施してまいります。

また,エレベーター内及び地下1階エレベーターホールについてですが,複数のエレベーターを効率よく運行するためのシステムを導入して,エレベーターの移動時間及びエレベーターホールでの待ち時間の短縮を図っておりますが,空調機等は設置していないため,猛暑の時期には室内等の温度が上昇してしまう状況にあります。改善策については,今後,施工業者等とも協議の上,費用対効果等を考慮しながら検討してまいります。

誰もが安心して,快適に利用できる庁舎となるよう,今後とも市民の皆様の御意見等を傾聴しながら,よりよい庁舎運用に努めてまいります。