最後に、教育予算の拡充について伺います。 

まず、特に中学生の保護者負担についてですが、各学校ごとに、在校生の保護者が負担する学校後援会費というものがあります。主に部活動を応援するために後援会が集めているものですが、任意の会費ではあるものの、実際には全生徒分が集められています。

生徒1人当たり月800~1200円という金額で、給食費などと違い、減免や免除の制度もありませんし、兄弟がいれば、そのまま2人分、3人分となり、保護者にとって本当に大きな負担となっています。使途は、ほとんどが部活動の経費とのことですが、部活動をやっている子もやっていない子も一律に集められていますし、実際には、それでも部活動の経費が賄いきれず、部によってはさらに部費を集めて、保護者負担で部活動を支えています。

練習試合や遠征費用は、市のバス代補助ではとても足りず、また、ボールの購入費や、コートやネットの修理費など、学校施設や設備の費用まで後援会に頼っているという現実があります。部活動は教育であり、部活動にかかる経費は、保護者負担ではなく、市の教育予算をあてるべきではないでしょうか。お答え願います。

学校修繕費については、私は学校施設の老朽化について、たびたび質問をし、早急な改修整備をもとめてまいりましたが、老朽化が進んでいる学校は、日常的な修繕費もかかるものです。大規模改修、工事等の順番待ちの間にも老朽化は進み、その中で、子どもたちが安全に過ごせるように、限られた予算で、現場は本当に工夫しながら苦労しています。現実に、先生たちは優先順位を考えて選択せざるをえず、すべての不具合や故障を直すことができずにいます。子どもたちが毎日過ごす施設です。安全に快適に補修、整備することは、市の責任です。老朽化対策の加速化とともに、学校裁量で使える修繕費の増額をもとめます

また、エアコンの管理については、教室にエアコンが設置されてよかったとの声とともに、フィルター掃除を保護者がPTAの奉仕活動でして大変だったというお話をききました。市が設置したエアコンですから、そのメンテナンス、管理などは、市として一律に、専門の業者等にまかせるべきではないでしょうか、伺います。

水戸市は、予算における教育費の割合が低く、土木費が高いという実態があり、つくば市など教育費にお金をかけている自治体との違いは、市民の目にも明らかです。莫大な予算をつぎ込む大きなハコモノ事業ではなく、未来を担う子どもたちの教育環境整備こそ最優先にすべきと考えます。柔軟で速やかな教育予算の拡充をもとめ、私の質問を終わります。

答弁:教育部長

土田議員の一般質問のうち,教育予算の拡充について,お答えいたします。

はじめに,部活動経費と学校修繕費について,お答えいたします。

部活動経費につきましては,移動式バックネットのように部として使用するものは,本市が負担しております。

また,関東大会や全国大会などの場合には,交通費に加え,宿泊費などに対しても,特別に予算を確保し,参加していただいております。

なお,各学校が自主的に計画し,決定までに間がない練習試合等への参加に係る遠征費等の場合,学校後援会費等から支援をいただいております。

部活動を支援していただいている皆様に感謝しながら,引き続き,部活動に対して,積極的な支援を行ってまいります。

次に,学校修繕費について,お答えいたします。

ガラスの破損などの簡易な修繕の場合には,各学校に配当した予算の中で,修繕を行っております。

さらに,大きな経費が掛かる修繕工事につきましては,学校配当予算とは別に予算措置を行っております。

次に,エアコンの管理についてお答えいたします。

ご指摘の奉仕活動につきましては,地域の学校に対する愛校心や奉仕の精神から,エアコンのフィルター清掃や除草などについて,ご支援をいただいております。