次に、教育行政についてうかがいます

 まず、中学生の置き勉についてです。今年の春頃から、小学生の重すぎるランドセル問題がニュースなどで騒がれ、国会でも取り上げられて、こどもたちの通学時の荷物の負担軽減のため、教科書や教材を学校に置いて帰れるようにする、いわゆる「置き勉」を認めるなど柔軟に対応するように、という文科省通知が9月に出ましたが、その通知を受けて、水戸市ではどのような対応をしたのか伺います。
報道などでクローズアップされた小学生だけではなく、中学生の通学時の荷物の重さも相当に深刻だと、市内のある中学生が、1ヶ月にわたり毎日、持っていく荷物の重さを計って記録をとってくれました。7キロから11キロを超える日もあり、平均9キロの荷物を抱えて通学しているという結果でした。通学時間は約20分で、持って歩くのが本当にしんどい、それでも同級生には40分歩いてくる子もいて、まだ私はマシなんです。と、話してくれました。成長期の子どもたちの体への負担を考えれば体重の15%までが適正範囲といわれ、また、アメリカでは10%以上で背部痛が増えるという調査結果もあり、子どもたちに持たせる荷物は体重の10%までとされているとのことです。この子の場合、体重は45キロなので、平均9キロの荷物は、どちらの基準もゆうに超える体重の20%です。これを毎日、持ち歩いているわけです。市内の中学校では、体力や事情に応じて個人的に置き勉を許可する学校や、技能教科や資料、副教材などは置いておける学校もありますが、中学生にとってなにより重いのが、ほとんどの学校で置き弁禁止になっている教科書、ノート、ワークなのだとのことです。
各学校に話を聞いたところ、まったく置き勉禁止の学校がある一方で、生徒たちが話しあってルールを考え、荷物の軽量化に取り組んでいる学校もありました。市としても、主要教科であっても必要に応じて教科書などの置き勉ができるよう柔軟な対応を指導してはいかがでしょうか。

最後に、学校給食については、昨年の6月議会でも質問した、麺食の献立についてです。
ソフトめん廃止で減ってしまった麺食について、調達の工夫や代わりの麺などで対応するよう求めましたが、その後どうなっているのかを伺います。
スパゲティーや焼きそば等、汁なし麺の惣菜は増えているようですが、やはりソフトめんで提供していたような汁物の麺とは違います。子どもたちが楽しみにしていたカレーうどんなど、汁物のめん食を定期的に提供できるよう、引き続き工夫し努力していただきたい、と、改めて強くもとめるものです。

以上で、私の1回目の質問を終わります。

 

答弁:教育部長

次に,学校給食についてお答えいたします。
学校給食における主食の提供は,米飯やパンとすることとしておりますが,献立の多様化のために麺類を,時々提供している状況でございます。
さらに,給食の献立については,学校で栄養指導を行い,児童生徒の実態をよく知る各学校に配属されている栄養教諭等が中心となり,作成しているところでございます。
ソフトめんの製造業者の廃業に伴い,提供ができなくなったソフトめんに代わる麺類の提供についてでございますが,栄養教諭等が工夫し,児童生徒に人気のあるスパゲティや焼きそばなどの提供を毎月実施しております。
また,汁ものの麺につきましては,パスタ入りスープや煮込みうどんなど,温かい汁に麺を入れた献立を提供しております。
次に,ソフトめんの提供に向けた進捗状況についてでございますが,製造していた業者が廃業したことにより,取り扱いが中止されておりましたが,他市町村に提供している業者に対し,新たに提供できないかどうかについて,茨城県学校給食会と協議を行ってまいりました。
これにより,本年9月に茨城県学校給食会から,食数に限りはあるもののソフトめんが提供できる旨の連絡がございました。
具体的には,本市分を作る余力が少ないため,各学校においては,1年の間に1度だけ,提供できる見込みとなっております。
こうした状況により,現在のところ,これ以上の提供は困難でございますので,御理解願います。

今後におきましても,心身の健全な発達に資する,魅力あるおいしい学校給食の提供に努めてまいります。