次に都市計画について、伺います

高橋市長になってから、マンション建設のためのような都市計画変更が続いています。南町2丁目の地区計画では、商店街の連続性、まちづくりの観点から、3階までは、住宅等にせず、商業スペースなどとすることを決めていたものを変更し、現在、高層マンションの建設が行われています。水戸駅前三の丸地区の都市計画も、景観条例のもとで45mの高さ制限をしていたものを、60mに緩和し、高層マンションの計画が進められています。

そもそも、まちづくりの観点から決定されてきたはずの都市計画を、マンション業者の利益のために変えてしまっているものと考えますが、あまりに安易で市民不在ではないでしょうか。いったい誰のためのまちづくりなのかお答えください。

目先の利益でこのように都市計画を変えてしまっていては、まちなかを高層マンション・コンビニ・駐車場ばかりのまちにしてしまいます。まちづくりや商店街の活性化に逆行していると考えるものですが、市長のご見解を伺います。

≪答弁≫ 市長

次に,都市計画についての御質問にお答えします。

私は,これからの都市政策として,本市の都市核である中心市街地を活力あふれるものとしていくためには,これまでの商業中心のまちではなく,業務や行政,教育,子育て支援をはじめとした福祉,医療など,様々な都市機能を一層集積させるとともに,交流やにぎわいを創出する拠点づくり,まちなか居住,まちなか交通などの暮らしやすい環境づくりにも力を入れ,多様な人が集い,ふれあい,活動するまちとして再生していくことが必要であると考えています。

そのため,水戸市第6次総合計画-みと魁プラン-や都市計画マスタープランにおいて,都市型住宅の整備の促進など,まちなか居住の推進を位置付けたところであり,都市機能の充実と居住人口増加の好循環を引き出す施策を展開していきたいと考えております。

南町2丁目地区,三の丸地区につきましては,大型商業施設が撤退して以降,土地の未利用状態が継続し,中心市街地の活力の低下,ひいてはまち全体の停滞につながるおそれがありました。

こうしたことから,まず南町2丁目地区においては,近年の社会経済情勢を踏まえ,商業,業務及び住宅等の多様な立地を適切に誘導し,魅力と活力のある街区の形成に向け,必要な都市計画の変更を行ったものであります。

また,三の丸地区においては,商業,業務機能の導入や,良質な都市型住宅の整備により,土地の一体的な高度利用と都市機能の更新を図るとともに,水戸駅北口ぺデストリアンデッキと接続する歩行者用通路の整備により,水戸駅から弘道館をはじめとする歴史的資源等への快適な歩行空間を確保するなど,本市の玄関口にふさわしい空間とにぎわいの創出を目指し,再開発事業などの都市計画の決定を行ったものであります。

今後とも,中心市街地の活性化に向け,快適な道路・公園等の都市施設の整備や都市計画事業の推進を図るとともに,良好な景観形成,まちなか居住の誘導や交流拠点の形成など,様々な施策を展開しつつ,県都にふさわしい魅力と活力あふれる都市づくりに取り組んでまいりたいと考えております。