次に、学校給食について伺います。
来年度、自校調理をしている4つの中学校が、新しい共同調理場に移行し、栄養職員の配置も増える見込みですが、増員されるのは、県費の栄養教諭であり、学校との兼務となります。水戸市としても、大きな共同調理場をまわしていくために必要とされている常駐できる市の栄養職員を増員すべきではないでしょうか。
食育の充実は、学校での指導が重要ですが、現在、県の栄養教諭は共同調理場での業務に時間をとられ、教諭としての役割を十分に発揮できない状態です。献立作りから、調理の指導監督、さらに、仕入れ、食材の管理、給食数や出納の処理など、共同調理場の事務作業までやっており、学校にいられる時間が少ない上、学校や家にまで持ち帰ってやらなければならないほどの仕事量を抱えています。さらに市の栄養職員も少なく正規雇用にもなっていません。栄養士という専門性を生かし、子どもたちの健やかな成長のために、おいしく安全な給食を提供すること、誇りを持って働いていただける栄養職員は、水戸市にとって貴重で大切なマンパワーです。市が責任をもって常駐の栄養職員を配置し、栄養教諭が学校での指導に集中できるようにしていくべきではないでしょうか。
また、公会計化により、お金の窓口が、給食の現場から離れたことで、事務手続きが煩雑化し、日々の連携や連絡態勢、突発的な給食数の変動などの対応で混乱している面もあるようです。これまで現場で臨機応変に対応できたことが難しくなるなどの声もあり、現場の職員や業者への負担や子どもたちへの影響がないよう態勢を整える必要があると考えますが、いかがですか。
給食にソフトメンの献立がなくなり、子どもたちが、非常に残念がっています。調達を工夫し、せめて月に1度くらい出せないものでしょうか。子どもたちの健やかな成長と豊かな食育を目指す水戸市の給食に、まったくメンが出ないというのはいかがなものでしょう。ぜひ、ご努力願います。

答弁≪教育部長≫

土田議員の一般質問のうち,教育行政についてお答えいたします。
はじめに,学校給食についてのうち,食育の充実栄養職員の配置についてお答えいたします。
食育は,知育,徳育及び体育の基礎となるもので,成長期にある児童生徒が健康な食生活を送り,望ましい食習慣を身に付けられるよう,栄養教諭等が担任教諭とともに,学校教育活動全体を通じて行っているところでございます。
食に関する指導の中核的な役割を担う栄養教諭及び学校給食の栄養管理等を行う学校栄養職員につきましては,国の配置基準により,原則的に,単独調理校は,児童生徒550人未満の場合4校に1人,児童生徒550人以上の場合1校に1人,共同調理場は1,500人以下の場合1人,1,501人以上6,000人以下の場合2人,6,001人以上の場合3人が配置されることとなっております。
本市におきましては,単独調理校方式の小・中学校や学校給食共同調理場に,県費負担の栄養教諭等が22人配置されており,給食の管理はもとより,給食の時間や各教科等における学校教育活動などを通して,食に関する指導等を実施しているところでございます。
また,栄養教諭等が配置されていない学校についても,配置校から派遣,いわゆる姉妹校方式や教育委員会所属の栄養士の指導により,食物アレルギーの対応や食に関する指導を行っているところです。
平成29年4月からの稼働を目指しております新たな学校給食共同調理場につきましては,全中学校及び小学校や義務教育学校の大規模改造等の際に学校給食を提供できるよう,1日の調理能力を9,000食としていることから,配置される栄養教諭等は,現在より1人増の3人と見込んでおります。
今後におきましては,現在行っている姉妹校方式を活用し,単独校に配置している栄養教諭,学校栄養職員,教育委員会所属の栄養士と連携を密にし,食に関する指導の充実を図ってまいります。

次に,給食費の公会計化についてお答えいたします。
平成28年度から,学校において給食費の徴収及び食材料の購入を校長名で行っていた私会計から,市の歳入歳出予算として管理する公会計へと移行しました。公会計を導入するにあたり,事務処理や様式をまとめたマニュアルを作成し,学校担当者向けに本年2月と4月の2回,説明会を開催し,その趣旨,実施内容の周知を図ってまいりました。今後におきましても,事務説明会の開催や学校の給食担当者との連携を密にし,公会計に関する事務の円滑な執行に努めてまいります。

次に,献立についてお答えいたします。
御指摘のソフト麺につきましては,公益財団法人茨城県学校給食会から調達し,6月から9月までの期間を除き,従来月3回程度,学校給食に提供してまいりました。しかしながら,本市をはじめ,ひたちなか市や那珂市など5市1村にソフト麺を納入していた業者が廃業となり,平成28年度からソフト麺の取り扱いが停止されることとなりました。そのため,本市といたしましては,学校からの要望を受け,継続して調達できるよう県学校給食会に対し,要望したところです。
今後は,改めて県学校給食会に要望するとともに,児童生徒からも人気のある,焼きソバやスパゲッティ等の麺類の提供を行ってまいります。