市民の会、記者会見、16年5月16日

(写真は記者会見に行う市民の会とその参加者、5月16日、水戸市役所内)

5月16日、水戸市臨時議会が開かれ、新市民会館計画を白紙に戻し、市民の声を反映させる会(略称「市民の会」)が掲出した住民投票の実施を求める条例の審議が行われました。

最初に市民の会の代表6人が意見陳述を行ない、田中重博茨城大学名誉教授は300億円の巨大な市民会館は、税金の無駄遣いであり、2,000名の大ホール、3,000名収容できる施設は、過大な施設など、無用なハコモノ行政だ」と厳しく、市民の声を聞くためにも住民投票の実施をもとめました。

さらに丸山幸司弁護士、茨城演奏家連盟会長の佐藤篤さん、水戸母親連絡会事務局長の菅野法子さんが女性の立場から、水戸労連の大曽根紀雄さんが市民が望んでいるのは1,000名程度の市民会館であること、最後に市民の会事務局長の岩清水理さんが、市長は「多様な市民の声を聞く」といいながら、市民の会と一回もあっていないと批判し、市民の声を聞くためにも、住民投票の実施を主張しました。

こののち、市会議員による賛成討論、反対討論が行われ、日本共産党水戸市議団の中庭次男、田中真己、土田きよみの3人の議員が賛成討論を行ないました。
この中で、中庭議員は「住民投票の実施を求める14,691名の署名を受けとめ、市民の声を聞くために住民投票を実施すべきだ」と主張しました。

その後、住民投票条例の賛否をきめる裁決が行われ、賛成5人(共産党3人、社民党2人)、反対22人(自民党、公明党、民進党、無所属議員など)で否決されました。

市民の会は引き続き、計画を白紙にもどし、市民の声が反映した市民会館の実現をめざすとして記者会見を行ないました。