12月定例市議会の一般質問が12月10日行われ、中庭次男市議は、300億円もの巨額な税金を投入する新水戸市民会館建設計画の白紙撤回を主張し、住民投票の実施などをもとめ、3点にわたり質問しました。以下はその内容です。

質問の第1は、建設費、場所の賛否について住民の声を聞くために住民投票を実施する考えはないのかお伺いいたします。

水戸市は市民会館建設にあたって、昨年10月と今年10月に市民アンケートを実施しました。主にインターネットを使って行われ、昨年の回答者は502名にとどまり、今年の回答者はさらに減って331名となり、多くの市民の声を聞いたアンケートになっていません。また300億円を超す建設費、2000名の大ホールの規模、泉町1丁目の建設場所などの賛否について、設問がありません。

日本共産党水戸市議団が昨年実施した市民アンケートでは、泉町1丁目に建設する市民会館建設計画に賛成は12.9%にすぎず、反対、規模縮小、市民の声を聞くべきだとの意見は82%に達しています。

建設費は市の一般会計の3分の1に匹敵する巨額な税金投入であり、市民一人あたりでは11万円、4人家族では44万円を負担することになります。今月12月6日には、新市民会館の建設費、規模、設置場所の賛否を問う、住民投票の実施を求める市民の会が160名の参加で結成されました。

水戸市も300億円もの莫大な税金を投入する市民会館建設について、住民投票を実施する考えはないのか、答弁を求めます。

第2に、水戸市は来年3月までに都市計画決定をおこなうとしていますが、建設に反対を表明している地権者もおり、決定は中止すべきでありますが、いかがでしょうか。

第3に、駐車場建設計画についてお伺いいたします。市民会館の300台の駐車場の用地として、2ヶ所の予定地を発表しました。一ヶ所はみと交流プラザ前に200台の自走式駐車場ビルを建設するとしていますが周辺住民から、自動車の排気ガスによる健康被害と日照権の侵害に対し、建設反対の声もだされております。またこの場所は一方通行のため、大渋滞とならないのか危惧されます。もう一ヶ所の水戸京成百貨店の駐車場、パーキングプラザに接した駐車場建設は日照権の侵害になり、京成百貨店駐車場増設と同じではないかとの意見もだされております。駐車場建設の中止を求めますが見解をお伺いいたします。

執行部の答弁は「住民投票をもとめる条例の請求があれば、地方自治法の規定に基づき、市長意見を付して議会に付議するなとの必要な措置を行う」と回答しました。